幸福偏執雑記帳

あざらしこと青波零也のメモ的なものです。

あおなみ1894件]27ページ目)

2022年6月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

Icon of aonami
『カリギュラ』(2019)
作:アルベール・カミュ
翻訳:岩切正一郎
演出:栗山民也

※2021年4月11日の記録
二回目感想は >>25

インプットをしよう! ということでありがたくも観る機会があり舞台『カリギュラ』(2019年版)を観ました。

カリギュラ - インプレサリオ公式HP
https://www.impresario-ent.co.jp/stage/c...


ストーリーは上のリンクを参照していただくとして、完全に何もわからずに見たこともありかなりふわっふわとしてしまっている……。あとで感想やネタバレなんかを巡ってみようかなと思っています。

ただ、カリギュラの狂気と呼ぶべき何か……自分はそれが「狂気」だったかどうかわからないな、と思うのですよね。いや、一貫したものだからこそ「狂気」なのかもしれない、とも思うのですけど、カリギュラはどこまでも理性的であったなと思うんですよね。論理、とカリギュラは言ったけれど、確かに彼の中ではそれは一貫した論理であるし、ケレアもそれを認めている。(その上でケレアは「それでも私は」と続けるのだけれども……)

だからこそ、カリギュラの狂気は見る者を引き付けるのかなと思うんですよね。目を離せなくなる力がある。そして、カリギュラの周囲の人が離れがたくなるだけの何かを握っている。「カリギュラを理解してあげて」というセゾニアのシピオンに対する台詞とかほんとに……ほんとにさあ……。

実際にカリギュラを少なからず理解したとみられるセゾニア、エリコン、シピオンはそれぞれのやり方でカリギュラの側に在り続ける。シピオンは……最後には離れてしまうし、それが決定的な破滅の引き金になるのだけど、要するにそれぞれがカリギュラを構成するものでもあったというか……。もしくはカリギュラが捨てようとして捨てられなかった何かであったのかもしれないなーとも思うんですよね(シピオンが自己矛盾を起こしているのもカリギュラの自己矛盾の投影である、みたいな話を一緒に見てた人がしてくれたのが印象的でした)。

結局理解できたかどうかは怪しいんですけど、でもカリギュラの生き様とその結末には何か惹かれるものがあるんですよね。「月が欲しい」と言ったカリギュラのこと……。不可能、を求めたこと。それが愛した妹の死から始まっているというのもまた思うところがあり。それを認めなかった世界そのものへの反逆なのかな、というのは思うところ。反逆を肯定するということ……そう、カリギュラは自分に対して革命を試みるものも肯定するところがあり……実際、反逆を企んでいるケレアのことは殺していないところも……色々と思うところありますね。

まだまだ噛めるところいっぱいありそうなので……また機会があったら観たいですね~!畳む
Icon of aonami
Twitter300字SS「救う」
第八十一回「救う」2021年11月6日

 悪い魔法つかいは、人の望みを叶える代わりに、「生きる力」を奪うのだという。
『願いを叶えるほどの大がかりな魔法は、ひとりの命を奪うだけでは済まない』
 真剣な声音に、ごくりと唾を飲む。
『だから、君の力が必要なんだ、イリス。いち早く悪い魔法つかいを退治して、魅入られたひとを救うんだ』
 身にまとう虹色の衣装に姿を変えている、相棒のウェールが言う。「わかった」と頷いて、椎名すずめ――魔法つかいイリス・アルクスは、煌めくしっぽ髪を夜風に揺らす。
 魔法の力を宿した目は、月の沈んでいく方角に、大きな力が渦巻くのを見て取る。
「見つけた。……行くよ!」
 銀のブーツがアスファルトを蹴って、イリスは夜空にふわりと舞った。

――『よい魔法つかいの役目』

20220602110621-aonami.png畳む

#[Twitter300字SS]
Icon of aonami
Twitter300字SS「残る」
第七十九回「残る」2021年9月4日

 すずめの、今日のおやつはシュークリーム。
 一回り大きめのシュー皮の中には、生クリームとカスタードクリームがいっぱいに詰まっている。
 けれど、今日は明らかに何かが変だという確信が、あった。
「ウェール」
 すずめの腕に巻き付いているウェールは、ぎくりと体を震わせる。ぬいぐるみ然とした『魔法つかい』は、誤魔化しが上手くない。すずめはそっと、皿の上のシュークリームを取り上げる。
 見れば、妙に軽いシュー皮の底には、ぽっかりと穴が開いていて。
 中に詰まっているはずのクリームが、すっかり空になっているのであった。
「クリーム、おいしかったから、つい……」
「ここまでするなら、クリームだけじゃなくて皮も残さず食べたら?」

――『今日のおやつ』

20220602110501-aonami.png畳む

#[Twitter300字SS]
Icon of aonami
Twitter300字SS「波」
第七十八回「波」2021年8月7日

「この小さな箱の中で、人が喋っているのかい?」
 突然のウェールの質問に対して、すずめは手元の「箱」を取り上げる。
「これはラジオ。人が入ってるんじゃなくて、電波を拾って音や声を伝えてくれる機械」
「電波とはなんだい?」
 言われても困ってしまう。すずめとて電波がどんなものなのかを理解してはいないのだ。ウェールもそれを悟ったのか、「ふむ」と首を傾げて、言う。
「人間も、魔法みたいな力を使うのだね。不思議だなあ」
 長い身体をくねらせ、ふわふわなぬいぐるみの姿をした魔法つかいのウェールが言う。ウェールの方がよっぽど不思議だよ、と思いながらも、すずめはラジオから聞こえてきた好きなアーティストの音楽に耳を傾けるのだ。

――『魔法の箱』

20220602110315-aonami.png畳む

#[Twitter300字SS]
Icon of aonami
Twitter300字SS「答える」
第七十七回「答える」2021年7月3日

 椎名すずめが秘密の名前を唱えれば、魔法つかいイリスに早変わり。なのだけれども……。
「ウェール」
「ないよ」
「まだ何も言ってないじゃん!」
「言わなくてもわかるよ。そんな魔法はありません」
 ウェールはふさふさとした尻尾を振りながら言い、すずめは恨めしげにウェールを睨む。
「魔法つかいなのに、魔法で解決できないことが多すぎる!」
「言われても困るよ。僕が魔法を作ったわけじゃないんだから」
 それもそうだけど、と唇を尖らせて、すずめは手元を見る。XとYが並んだ数学の教科書は何も語りかけてはくれない。
「そもそも、テスト前日になって勉強を始めるのは、魔法の国でも付け焼刃って言うんだけど」
「正論は聞きたくないの!」

――『答えが知りたい』

20220602110144-aonami.png畳む

#[Twitter300字SS]
Icon of aonami
Twitter300字SS「影」
第七十六回「影」2021年6月5日

「今日の朝、突然、でっかい影が頭の上をよぎったから、見上げてみたらさ」
 休み時間。すずめの耳に入るのは、後ろの席のクラスメイトの話。
「人が! 空を飛んでたんだよ!」
「うそだー、そんなのありえないよ」
 けらけらと笑う声。「ほんとだよぉ」という訴え声も、笑い声にかき消されてしまう。すずめは唇を引き結んで意識を逸らそうとするも。
「やっぱり、遅刻しそうになるたびに魔法で空を飛ぶのはよくないと思うよ」
 鞄の中に隠れた相棒ウェールの声に、すずめは「うう」と唸ってしまう。
 椎名すずめが、魔法つかいイリス・アルクスであることは、みんなには内緒、なのだけれども。
 こんな調子で、危なっかしい部分も、ちょっとだけ。

――『目撃情報』

20220602110016-aonami.png畳む

#[Twitter300字SS]
Icon of aonami
Twitter300字SS「届く」
第七十五回「届く」2021年5月1日

 椎名すずめは今日も魔法つかいイリス・アルクスに変身する。イリスは虹色の尻尾髪を閃かせて、悪い魔法つかいをこらしめる……、のだけれど。
「ねえ、ウェール」
 一仕事を終えた布団の中で。すずめはこっそり相棒のウェールに問いかける。
「好き、って気持ちはどうすれば届くかな?」
「言えばいいんじゃないかい?」
 そうじゃないのだ。すずめは口をへの字にする。
 すずめには好きな人がいて、その人は違う人を見ている。大事な人を困らせたいわけじゃないけれど、好きという気持ちは伝えたい。そんな時の魔法はないのか、という問いに、ウェールは首を横に振る。
 魔法はそんなに便利なものじゃない。すずめは今日も枕に顔をうずめるのだ。

――『好きという気持ち』

20220602105842-aonami.png畳む

#[Twitter300字SS]
Icon of aonami
Twitter300字SS「道/路」
第七十四回「道/路」2021年4月3日

「わわ、遅刻遅刻!」
 椎名すずめは鞄を肩に引っかけて、通学路を走っていく。
 すると、目の前に立ちはだかるのは『通行止め』の工事看板。けれど、それはすずめの足を止めるには至らない。
 すずめが鞄の口を開けば、ひょこりと顔を覗かせるのは羽のような耳を持つぬいぐるみ。そのぬいぐるみが、ぱくぱく口を開く。
「遅刻するたびに変身するのはどうかと思うけどね」
「うるさいなあ、行くよ!」
 ――空に描くは七色の虹。
「イリス・アルクス!」
 秘密の名前を紡げば、すずめの姿は魔法つかいイリスに早変わり。工事看板を軽々と飛び越えて、空を蹴って、高く、高く飛び上がる。そして、今日も魔法つかいの虹色の軌跡が朝の青空に描かれるのだ。

――『通行止め』

 

「ウェールは、魔法の国から来たんだよね」
「そうだとも」
 羽のような耳を持つぬいぐるみ……のように見えるウェールがこくこくと頷く。椎名すずめはウェールの長い体を持ち上げながら、仰向けに寝転ぶ。
「魔法の国って、どこにあるの?」
「ここから、ずっとずっと遠い場所さ」
「ずっとずっと遠いのに、どうやってこっちに来るのさ」
 すずめは、ずっと疑問に思っていた。ウェールや、悪い魔法つかいたちは、どこからどうやって人間の世界に紛れ込んだのか。すると、ウェールは大きな目を細めて、笑ったようだった。
「ひょんなきっかけで道が開かれるときがあるのさ。それは、まるで運命のようにね」
「何それ」
「すずめもいつかわかる日が来るさ」

――『ずっとずっと遠い場所』

202206021055501-aonami.png
20220602105550-aonami.png 畳む


#[Twitter300字SS]
Icon of aonami
Twitter300字SS「隠す」
第七十三回「隠す」2021年3月6日

「じゃあね、すずめちゃん」
 教室からひとり、またひとりと人が去っていき、やがてすずめ以外の誰もいなくなる。そろりと廊下を覗いてみて、誰も通っていないことを確認してから、すずめは鞄を開く。
「ウェール」
 鞄から出てきたのは、大きな青い目にちいさな口元、翼のような大きな耳。ふかふかの毛に覆われたそれは、ぱちりと目を瞬いてから、すずめを見上げるのだ。
「どうにも鞄は窮屈だね」
「勝手に隠れてついてきてるんだから文句言わない。それで、魔法の気配って本当?」
「本当さ。君の出番だよ、イリス」
 すずめはきっぱりと頷いて、ウェールを鞄から引っ張り出す。「イリス・アルクス」と秘密の名前を口ずさめば、魔法の時間のはじまりだ。

――『魔法の時間』

 

 椎名すずめ――魔法つかいイリス・アルクスは、虹色の尻尾髪を靡かせて空をゆく。
 魔法の匂いを追いかけていく中で、イリスの衣装としてその身を包む相棒のウェールが囁く。
『悪い魔法つかいは、人に魔法を使わせる』
 それは、おとぎ話の魔法使いのように「人の願いを叶える」という触れ込みで、けれど悪い魔法つかいの魔法は人の思いを歪ませていくのだという。
『そして、悪い魔法つかい本人は、人の影に隠れて、魔法を与えられた人が暴走していくさまを楽しんでいる』
「悪趣味だね」
『だから、イリス、君が悪い魔法つかいの存在を暴いて、捕まえてみせるんだ』
 空を蹴る足取りは虹の尾を引いて。魔法の出所目掛けてきらきらと駆けていくのだ。

――『魔法つかいのやり方』

20220602105215-aonami.png
202206021052151-aonami.png 畳む


#[Twitter300字SS]
Icon of aonami
Twitter300字SS「服」
第七十回「服」2020年11月7日

 気づけば冬はもうそこまでやってきていた。
 すずめはダッフルコートをクローゼットから引っ張り出して、鏡の前で羽織ってみる。少しばかり大きい気もするけれど、来年、再来年と着るならこのくらいがちょうどいい。
 そして忘れてはいけない、とベッドの上でうたた寝していたウェールを持ち上げて、首に巻いてみる。軽くてふわふわな毛並みのウェールはとてもあたたかく、かわいらしい色味もあいまって素敵なマフラーに見える。
 マフラーもとい魔法つかいのウェールは、大きな目をぱちぱちさせて首を傾げる。
「どこかに行くのかい、すずめ?」
「うん。あとりちゃんとお買い物!」
 にっこり笑って、すずめはウェールと一緒に街へと出かけるのだ。

――『寒い日のお出かけ』

 

 ウェールは魔法つかいだけれども、人間の世界でできることは多くない。力を人間に委ねることで、初めて魔法が形になるのだ。
 だから、ウェールはすずめにこう伝える。
「最高の自分をイメージするんだ」
 魔法は心の力。最高のイメージは最高の魔法に繋がる。
「空に描くは七色の虹、イリス・アルクス!」
 すずめが秘密の名前を紡げば、ウェールはすずめ――魔法つかいイリスの衣装へと早変わり。すずめのイメージする「最高の自分」は、少しだけ大人びた少女。長い髪をリボンで縛り上げ、裾の広がったドレスからは虹色の光が散る。
『よく似合っているよ、イリス』
 ウェールはイリスの心の中に微笑みかける。
 さあ、今日の「お仕事」を始めよう。

――『最高のイメージ』

202206021050361-aonami.png
20220602105036-aonami.png 畳む


#[Twitter300字SS]
Icon of aonami
Twitter300字SS「選ぶ」
第六十九回「選ぶ」2020年10月3日

 家の近所のお手ごろ価格の洋菓子屋さんを覗いて、すずめは腕に巻きついたぬいぐるみ……、のように見える魔法つかい、ウェールにそっと問いかける。
「ウェール、どれがいい?」
 ウェールは羽のような形の耳を広げ、大きな目ですずめを見上げて言う。
「生クリームとカスタードのシュークリームがいいな」
「たまにはエクレアも食べたいけど」
「僕はシュークリームがいい」
「ほら、プリンもあるよ。生クリームも乗ってるし、大体おんなじじゃない?」
「シュークリーム」
「強情だなあ……」
 とはいえ、ウェールがシュークリームを選ぶのはわかりきっていたから、今日もすずめはなけなしのお小遣いを崩して二つの味わいのシュークリームを買い求める。

――『今日のおやつは』

 

 椎名すずめが悪い魔法つかいを追う魔法つかいイリス・アルクスになったのは、単なる偶然。空から落ちてきた魔法つかい、ウェールを拾ったから。あれよという間に魔法が関わる事件に巻き込まれて、なし崩し的にウェールの手伝いをすることになったのだ。
「でも、本当にあたしでよかったの? もっと才能があるひととかいたりしないのかな」
「それは、いると思うよ」
 ウェールはいつだって正直だ。しかし、「なら」と言いかけたすずめをさえぎって、ウェールはこう続けるのだ。
「けれど、僕はすずめを選んだことを後悔していないよ。悪い魔法つかいを捕まえるのに必要なのは、魔法の才能よりも、目の前の事件をほっとけないっていう気持ちだからね」

――『魔法つかいの才能』

20220602104838-aonami.png
 202206021048381-aonami.png畳む


#[Twitter300字SS]
Icon of aonami
Twitter300字SS「夕」
第六十八回「夕」2020年9月5日

 霧明かりがゆるやかに力を失いはじめる夕刻、点灯夫は霧払いの灯を灯しなおす。明るい霧を払う灯から、暗い霧の中を柔らかく照らす灯へ。
「行くぞ、オズ!」
 山吹色の髪の少年は、霧払いの灯を宿す装置をくくりつけた長い棒を担いで走り出す。その後を、大判のスケッチブックを手にした黒髪の少年がどこか頼りない足取りで追いかける。霧深い首都の人ごみを縫うように駆け、やがて街灯の前で立ち止まった。
 山吹色の髪の少年は、街灯の傘の下に器用に棒の先端を押し込み、柔らかな光を灯し、黒髪の少年はその様子を描く。ひとつが終わったら次の街灯へ。それが終わったら、また次へ。
 そうしてふたりの少年は、町の一角に夜のはじまりを告げていく。

――『霧払いの灯』

 

 帰宅を促す「家路」のチャイムが響く。
 すずめも上履きからローファーに履き替えたその時、チャイムの音色が、歪む。歪んで、狂って、巻き戻って、何度も何度も同じフレーズばかりを繰り返す。
 そして、辺りの人もものも全て、ぴたりと、動くことをやめてしまう。
「これは、魔法だね」
 もぞり、と。すずめの鞄から顔を出したのはふわふわのぬいぐるみ。大きな青い目ですずめを見上げて、言うのだ。
「君の出番だよ、イリス」
 うん、とひとつ頷いて、ローファーの踵を鳴らす。
「空に描くは七色の虹、イリス・アルクス!」
 秘密の名前を唱えれば、制服は虹色のドレスに早変わり。虚空に生まれた杖を握り締めて、終わらないチャイムの中、飛び上がる。

――『夕方の魔法つかい』

202206021046151-aonami.png
20220602104615-aonami.png 畳む


#[Twitter300字SS]
Icon of aonami
Twitter300字SS「橋」
第六十六回「橋」2020年7月4日

 灯を篭めたランタンを片手に、彼らは橋を渡っていく。ひとり、またひとりと霧の中に消えていく影を追って、彼もまた足を踏み出した、その時。
「お前はここまでだ」
 耳慣れた、穏やかな声と共に誰かが目の前に立ちはだかる。霧に隠れているにもかかわらず、何故か、困ったように笑っているとわかる。
 何故を問うても応えはなく、そのまま誰かもまた橋を渡ろうとする。
「待って、」
 声を上げかけて、気づく。彼は橋の上で一人きりで佇んでいた。一歩先は腐り崩れ落ちていて、もし足を踏み出していたら、虚空に身を投げ出していただろう。
 けれど。けれど。
「オレも、みんなと一緒に、いきたかった」
 霧深い夜。ただ一人遺されたものの嗚咽が、響く。

――『灯花祭の夜』

#[Twitter300字SS]
Icon of aonami
Twitter300字SS「書く」
第六十四回「書く」2020年5月2日

 好きで書いていたって嫌になる時はあるんです、というのが先生の言い分。
 それがたまの気まぐれならいいのですが、毎日なのが困ったもので。今日も先生は机に向かってもなかなか執筆に入らずにペンの選定。赤い軸のやつは昨日使っただとか、青い軸のやつは手になじまないだとか、気難しいにもほどがあります。
 ただ、それも必要な手続き。
 先生が書き記すものは限りなく先生の過去に近い物語。だから、これは過去の世界に飛び込むまでの助走なのだと、近頃のネイトには理解できつつありました。
 時間をかけてペンを握った先生は、色眼鏡越しに遠くを見つめます。ネイトには見えない、けれど確かに存在したものを見すえて、ペンを走らせるのです。
 
――『先生の助走』
 
 
 
 タイプライターで印字された文字列は確かに私の名前だった。
 名前を呼ばれなくなって久しかったから、手紙を通してかろうじて自分がそんな名前であったことを認識する。
 内容は近況報告に私の具合を心配する――心配だなんて! お決まりの文句とはいえ友のお人よしさに呆れたくなる――一文。それから、次の面会の日取り。
 監獄『雨の塔』は今日も静かで、私と刑務官以外の気配は感じられない。そんな中で外の気配を連れてきた書簡の末尾には、手書きの、読めたものではない署名。利き手でない方で記されたそれを指先でなぞって、息をつく。我が友は今日も変わらない。私と友との道がどうしようもなく違った今ですら。
 さあ、何と返事をしようか?
 
――『書簡』

#[Twitter300字SS]
Icon of aonami
Twitter300字SS「鞄」
第六十三回「鞄」2020年4月4日

『ヤドリギ』が地下迷宮『獣のはらわた』の案内人を始めると言い出した時、誰も止める者はいなかった。
 ただ、心配はされたし、色々なものを預けられた。
 丈夫な外套に滑りづらい靴、切れ味のよいナイフに右腕の代わりの蔦でも持ちやすいランタン。それから多くの荷物を持ち運べるようにとポケットのたくさんついた背負い袋。
 大げさな、と思ったあの日を思い返しながら、古びたランタンに火を灯し、いっぱいになった袋の中身を確かめる。あの日貰ったナイフは今も現役だし、ポケットの一つは薬草でいっぱいだ。缶詰に携帯燃料に貰い物の煙草、それから最新の新聞と本。荷物はなかなか減らないもので、預けてくれた人の慧眼を思うのであった。

――『ヤドリギ』の鞄

#[Twitter300字SS]
Icon of aonami
Twitter300字SS「祝う」
第六十回「祝う」2019年12月7日

「叔父さま、実はこの前十五になったのだ」
 鉄格子越しのアレクシアは唐突に言った。
 まだまだ「少女」と呼ぶべきアレクシアは、左右非対称の笑みを浮かべて私を見上げる。私もきっと同じような顔で笑いながら、こういうときにはお決まりの言葉を紡ぐ。
「では、アレクシア・エピデンドラムが生を受けて十五年の節目を祝って。どうかこれからも、君に女神ミスティアの加護がありますように。……私は、祈ることくらいしかできないからね」
 監獄からは、気の利いた贈り物のひとつもできやしない。けれど、アレクシアは目を丸くして、それから頬をほんのり赤く染めて、くしゃりと笑ったのだった。
「ありがとう。そう祝ってくれたのは、叔父さまだけだ」

『祝福、雨の塔にて』

#[Twitter300字SS]
Icon of aonami
Twitter300字SS「窓」
第五十九回「窓」2019年11月2日

 天井近くに開いたちいさな窓から覗くのは、昨日と同じ鈍色の天蓋だ。その前も、そして明日も同じであろうそこから、しとしと雨が降り続いている。
『雨の塔』。
 ここは女王から見放された地。草木どころか苔すらも生えることなく、雨ばかりが降り注ぐ不毛の丘の上に建てられた監獄塔。
 そうして自分の居場所を思い出して、自分が誰かを思い出そうとするけれど、どうしても散り散りの……、それこそ目に映る窓くらいに切り取られた断片的な風景しか思い出せないでいる。
 そうして手のひらから雨のように零れ落ちゆく記憶を求めて、何度も、何度でも、ちいさな窓から過去を見据える。私が監獄にいる理由。私が何者であったかだけは、忘れないために。

『レイニータワーの過去視』

#[Twitter300字SS]
Icon of aonami
Twitter300字SS「水」
第五十四回「水」2019年6月1日

 海に行ったからといって、特別な目的があったわけでもない。
 四月はじめの海は冷たくて海水浴なんてできようもなかったし、当然綺麗な水着姿のおねーちゃんもいなくて、俺も小夜も心底がっかりしたものだった。
 わかってはいたんだが、がっかりするものはするのである。
 とはいえ、俺が提案したシーグラス集めは弟分のお気に召したようで、俺が「帰るぞ」と声をかけるまで一心不乱に色も形もばらばらの硝子を手のひらに収めていた。
 今まで海を知らなかったガキは、今、海の記憶を水を注いだ瓶の中に閉じ込めて記録する。
 ……ひとつずつ、ひとつずつ。ゆっくりでいい。
 失われた時間を、少しずつ取り戻してほしいと、兄貴分である俺は心から願う。

『瓶詰めの海』

 

 清浄な水は地下迷宮『獣のはらわた』では貴重だ。
 そして、それを判別する「能力」が自らに備わったということに関しては、『ヤドリギ』の肉体に寄生――正しくは「共生」している名も無き蔦に感謝している。
 燃え盛る炎の中で名も肩書きも失い、不自由な体の異形と化した己がここで生きていくためには、せめて、地上を追われ苦しい生活を強いられている『はらわた』の住人の「役に立つ」必要があった。それがかろうじて自分自身を「人」たらしめる方法であると信じて。
 右肩から生えた蔦を地底湖にそっと浸す。
 そこには鉱物由来の毒が混ざっていることを人外の感覚で確かめて、次の水場へ。
 自分ではない誰かのための、『ヤドリギ』の彷徨は、続く。

『水を求めて』

202206020958121-aonami.jpg

20220602095812-aonami.jpg 畳む


#[Twitter300字SS]
Icon of aonami
壊・世界秩序用の外見設定作った~(仕事をぼんやりやりながら横で進めている)
あとは300字SSをやればひとまず今日やりたかったことは……終わる……はず!
頑張るぞ~!!

時間に余裕があればTALTOに自作シナリオ移行していきたい。
あとnoteの記載をちょっとずつこっちに移す作業をやりたい~な!
Icon of aonami
500文字くらいの文章、なんとか書けた~!
日が変わってしまったけど、終わったからよしとする。
300字ssは明日(今日)の夜にちょっとでも着手できればいいな~。
あと壊・世界秩序のキャラクター外見設定早く書かないとな……。
やりたいことは色々あるので、着実にこなしていけるといい。

あ、あと枳名義の本はさくっとpictSPACEに移動したぜ!
Trifoliate.出張所
https://pictspace.net/trifoliate

架空ストアさんは、取り扱いがオリジナル作品専門なのだ。
なので、枳の本は自家通販で何とかするのがよい……ということ……!

あとTRPGシナリオをゆるやかにTALTOに移行していきたいところ。
こんな感じで見られることがわかった。
枳はどり - TALTO
https://talto.cc/users/9wSglyF69rZiXrlHG...
Icon of aonami
か、架空ストアさんの梱包をやって力尽きた!!!
今日梱包する予定なかったのに、何かデータ入力開始したら自然と体が動いてて……。
めちゃめちゃ時間かかったけど、でも終わったからよかったなあ!
書く予定だったもの何も書いてないけど……今からもうちょっと粘るかなあ……。
Icon of aonami
今日帰ってからやりたいこと書いとこう。

・土曜日の300字ssを書く
・500字くらいでなんか書く
・架空ストアさんにデータ登録
・壊・世界秩序用の外見設定作る

このくらいまでは……やりたい!

あと、noteに書いてた演劇見た記録とか、300字ssとかはこっちに移動したいな~。
あと過去のべるばーをカクヨムに追加したりとか……。
折を見てちょこちょこ作業していきたいところ。

2022年5月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

Icon of aonami
とりあえずざっくりと計画を立てよう……。

6月
・どこかにスパルタ検討会
・スパルタ原稿
・文披31題フライングで書き始めたい
・卓があるためあまり進められない気はする

7月
・文披31題
・スパルタ原稿(ピリオドは打つ)
・どこかにスパルタ検討会

8月
・文披31題推敲、追加の話を書く
・『無名夜行 三十一夜』(仮)入稿(初旬)
・ペーパー向け無名夜行本編
・スパルタ原稿〆切

9月
・コミティア(4日予定)
・炉辺談話の話を書く
・ペーパーウェル向け原稿着手

10月
・『無名夜行 炉辺談話』入稿
・ペーパー向け無名夜行本編(3話)
・ペーパーウェル09

11月
・紙本祭
・文フリ東京
・コミティア

やりたいこと
・敷き布新調する
・架空ストアさんに追納
・TRPGシナリオ、TALTOにも載せたい
Icon of aonami
今日は気持ち悪いため早々に帰るぜ帰るぜ!
明日以降は少しずつでもおはなし書く感じに持って行けたらいいな~……。
無名夜行の現実サイドの話詰めてる場合ではなく、異界のこと考えなきゃなんだよな! がんばるぞ~!
Icon of aonami
X、ノイマンソラリス説を提唱して自分の中で俄然盛り上がってしまった。
いや、だって、こう……意識で全てを制御するタイプの人だから確実にノイマンだし、その上でソラリスで心身にブーストかけてきそうじゃんあのおっさん……。マッチョなのは単純に生身の人間の範囲だと思うため、異能となり得るのはどちらかというと頭の働きの方だと思ってるあざらしがいる。
何がいいって、あのツラ(虚空を指さす)でノイマンソラリスだってところ。
(参考までについったーの記述抜粋:40代前半(ただし老け顔のため50前後に見える)、身長160cm台後半、普段はだぼっとした服着てるからわかりづらいけど脱ぐと筋肉質。白髪の多い黒髪、髪の長さは五分刈りが基本でその後しばらく放置し機会が来たらまた刈る感じ。髭も週一くらいのペースで剃るため伸びてたり伸びてなかったりする)
どう考えたってソラリスってツラじゃないでしょあんた!? ソラリスのひとたちに謝れ!!

>ソラリスの能力使えば暴力に頼らずとももっとスマートに毒殺とかできるでは? と問われ、「やればできますけど……、毒殺、好きじゃないので……」ってぽつぽつ言うXはかわいい。(架空のオーヴァード殺人鬼の話で盛り上がるあざらし)

>Xはジャームじゃなくてオーヴァードなんだけど(だから話は通じるしロイスだって結べる)、それはそれとして殺人鬼をやってるんだろな……。

>Xがノイマンソラリスである問題点は、ソラリスにより恵まれた社会が飾りになるところですね。(☆対人能力ゼロのおっさん――!!)

>普段あんまりオーヴァード仕草をしないため、ソラリス仕草を求められておろおろするノイマンソラリスのX見たいな……。X、オーヴァードとしての検査受けるまで、ノイマンの素振りは見せてもソラリスであるとは自他共に認識してなかったタイプだと思うため。(あくまで自分で完結するソラリス……)

>なんかX、ソラリスとしては不器用そうで、自分に脳内麻薬を適用するのはできるけど、生成した薬品を体外に放出するのが苦手だから、癒しの水とかヨモツヘグリとか求められたときに「リザレクトするからいっか~」ってノリでカジュアルに手首噛み切ったりしそう(相手はめちゃめちゃ嫌な気分になる)

>「薬品……体液にしか、生成できなくて……これが、一番、手っ取り早いかと思いまして……」「いちいちそこまでされるならキスの方がマシって気分になるわね……」

>でもX、あのツラ(虚空を指さす)でソラリスなのほんとに嫌じゃない??? 自分は嫌なのでそうであってほしい(歪んだラブ)。ソラリスのイージーエフェクトことごとく使えなさそうで笑っちゃった。麗しの容貌? 竹馬の友? 知らない子ですね……。

>ノイマンのイージーエフェクトの代謝制御、プロファイリングあたりは持ってそうだな……。使いこなせてるかどうかは別として、持つだけ持ってはいそう。

>脳の働きを意識的に制御しつつ脳内麻薬で自己ブーストしてそう、というイメージにがっちり準拠したシンドローム選択なんですけど、ノイマンとかソラリス(特に後者)のパブリックイメージにそぐわないツラなのがXのいいところだと信じています。

あざらし、Xのことなんだとおもってるんだ?

#無名夜行
Icon of aonami
Xの性質って理性で制御されてる部分と、直感に依存する部分があるな~と感じる。
性格的な部分はかなり理性で抑え込んだ状態で出力してるけど、能力的な部分は直感に頼ってる部分も結構多い感じするよね。
言語化できないけど何となくヤバさを察知して背筋が粟立つ、みたいなタイプの直感。
いざってときの危機回避能力、明確にはされていないはずの法則や禁忌を見抜く能力、そういうの。
そして、自分でもその直感を結構素朴に信じて、挙動をチューニングしている節がある。
それは特にルール無用の『異界』への潜航にめちゃめちゃ役立ってるわけだけど、多分捕まる前からその能力を活かしてやってきてたんだろな……。
ついでに、頭の中にいったんは直感から来る仮定を置いておいて、いざその認識が間違ってた時にはあっさりそれを捨てて正しい認識に置き換えることもできるところありそう。
自分の譲れない部分に関しては極めて頑固だけど、そういう、場面場面での思考はむしろ柔軟な方、というのがあいつの能力の本質かな~と思う。

なお、その直感が対人関係にはあんまり働いてくれないあたりがXの限界である。
対応をミスってはぼのぼのみたいな汗かいてるのが見えるんだよな……。ぴゅぴゅぴゅぴゅー。

あと、本当のカオスには弱いんだろうな……とも思う。
Xの能力は、あくまでルール無用に「見える」中にルールを見出す能力のため。

#無名夜行
Icon of aonami

M八七よかったね~。映画でエンディングにかかったとき「はぁ~」となった……。
米津玄師さんの歌、ちょこちょこ聞く方ではある。アルバムは全部持ってる。つまり好きなんじゃないか。そうだね。
ただ、Miliの時にも同じこと言ったけど、あざらしは個人的にアップテンポでバリバリした曲が好きなので、またそういうのも書いてほしいな……ゴーゴー幽霊船とか、しとど晴天大迷惑とか、ああいう雰囲気のやつ……(あざらしの趣味、偏り過ぎなんだよな)
あざらし、歌を聞く時に歌詞を全く見ない性質があるため、あんまり曲をきちんと噛みしめられていないな……ということは思う。改めて読むと「なるほどな~」となるけど、聞いてる時にことさら歌詞を意識しない感じ、ある。

最近の曲で特に好きなのは「死神」かな~音と声の使い方(言葉の節回しのようなもの)がすごく好き……。
Icon of aonami
昨日はめちゃめちゃぐったりしてしまって、何もできなかった……ダメ……。

とはいえ、シン・ウルトラマン見てきた!
ので、以下は完全に萌え語りしかしてない感想。

内容も面白かったけど、何よりも神永さんがあざらしの理想の存在すぎて「ひええええ」ってなってしまった。
ああいう、人の中で頑張って人をやってるけど、決定的に人じゃないひと、あまりにも好きなため。
あの人間味を削ぎ落した感じの演技めちゃめちゃよかったな~……。完全にあざらしのツボにはまってしまった。
神永さんと融合する前までは、個として完成された存在のウルトラマンであったがゆえに、当初はバディや仲間という言葉をまるで理解できていなかったわけだけど、理解しようという意志をもって人間に触れていき、仲間というものを理解するというのがいいなぁ~となる。
禍特対のひとたちとの関係性の変化とか、ウルトラマン=神永さんというひとをどう扱っていくべきかとか、そういう話も好きで~いや~もうたまんないな~となってしまう。

隙自語として、何となくXってああいう感じだよね……って思う。
神永さんと見た目が似ているとかじゃなくて(Xはあんなイケメンじゃない)、佇まいが……。
でも、地球生まれの純地球人であるはずのXがあんなんなのはかなり間違ってると思う。Xが。

あと個人的にめちゃめちゃ好きなのが、ウルトラマンと融合する前の「神永新二」がどういう人間なのかを誰も知らないらしい、ってところ。
公安の、その中でもとびきり有能なひととして禍特対に引き抜かれたんだろうな~ということから考えると、尻尾を掴ませないことは当たり前にやるし、自分を見せないのが彼の仕事のスタイルだったんだろうな、と想像するところもあり。多分元から得体の知れない人だったのだろうな~と思うとそそられるものがある。
でも、子供が現場に残ってると知った瞬間に一人で飛び出す、正義感と行動のひとでもあるのは間違いない、というのがあの冒頭だけでわかるのがずるいよ。
そういうところも含めて神永さんという存在が好きさ……。

ただ、あざらしは特撮に対する親和性があまり高くないため、もっと「神永さん」の話見たかったな……と思ってしまう……。
大怪獣バトルよりも神永さんと禍特対のひとたち、もしくは外星人たちとのおしゃべりシーンが見たかったな~ってなってしまう。
いや、ウルトラマンを見に行ったんだからウルトラマンの話なのは当然だからね……。ウルトラマンである以上は大怪獣バトルだからね……。頭ではわかってるけど「見たかったな~~~~!!!」って思うのは許してほしい。
でもメフィラスと神永さんの会話シーン最高だったからさ……。ブランコ漕いでるメフィラス……。割り勘にしようって言い出すメフィラス……。外星人だけどめちゃめちゃ人間くさく(でもその実どうしようもなく超越者として)振る舞うメフィラスに対して、あくまで人間の形をした「何か」という佇まいの神永さん=ウルトラマンの対比、とってもよかった。

禍特対のひとたちも好き! ああいう、能力的にはめちゃめちゃデキるひとたちなんだけど、人間らしさを押し出してるところ、とっても好き。
あざらしがそういうのが好きなのは、無名夜行のプロジェクトチームとかを見ていただければご理解いただけると思う。そういうことだよ……!
中でも班長すごく見た目や演技の感じが好きだな~ってなったけど、そっか、あのひとが西島秀俊さんか!
(カミヤさんが西島秀俊概念おじさんの話をしていたのでお名前だけは存じ上げていたが……)

あと、ワイルドアームズシリーズ恒例隠しボス、ラギュ・オ・ラギュラの元ネタがゼットンという怪獣なのは一応知ってたんだけど、ゼットンという怪獣の出典がウルトラマンなのは知らなかった(特撮が興味範囲でない者による、すごく雑な認識であることがわかる)。
映画内で一兆度という概念の説明をされたことで、「一兆度の火を吐く怪獣相手に生身で挑むあいつら(ワイルドアームズのプレイヤーキャラクター)は何なの?」と首をかしげていた。

ともあれ、一番興奮したのは神永さんが椅子に座らされて後ろ手に手錠で拘束されてるシーンだってのは何度でも言いますね。(業が深いな~)
畳む
Icon of aonami
めちゃめちゃぐったりしてるため今日はおとなしく寝るであるよ……しんどい……。
明日は早めに起きてシン・ウルトラマン見に行くのだ。たのしみ~
Icon of aonami
書けるかどうかは別としてエブリスタの超・妄想コンテストのテーマをメモっておこう。

「芽生え」5/29まで
「レンタル○○」6/12まで
「ドキドキの理由」6/26まで
「雨音」推定7/10まで

なんか合間に書けたらいいな~くらいのふわっとした感じで……。
Icon of aonami
よし、終わった!! 10000ちょい!!
おかしいな、こんなに長くするつもりなかったんだけど……。
でも終わったからよいのだ~明日軽く読み直してお渡しできるようにしよう~。
ぎりぎりまでお待たせしてしまって申し訳ないな……。
Icon of aonami
朝きちんと起きられたのでえらい~。
今日も残業確実のため心を奮い立たせねばならぬ。頑張るぞい!
時間があればペーパーウェルまだ読んでない方の作品も刷りたいな~と思ってお財布に小銭いっぱい詰めてるんだけど、たぶん今日は無理。かなしい。

ヤクルト1000飲んで寝たけど、とりあえずいつも通りかなあ。寝やすくはあった気がする。
(遅くまで残業して帰ってくると神経ちりちりして寝付けなかったりするため)
母がヤクルト1000定期購入するとのことであざらしも定期的に飲むことになった。色んな調子よくなるとよいな~!
そうでなくともヤクルト的なものは好きなので、おいしく、そしてちょっと健康によい気がするというのはよいこと。
Icon of aonami
へろへろになっておうち帰ってきたら、餃子とヤクルト1000があったのでおいしくいただきました。ありがとう両親。
明日も頑張ろう~。
Icon of aonami
もしかして、そろそろ楽に……なれるでは……!?
とりあえず、忙しくても定時で帰れるようになりたい!!
と思ってたあざらし、頑張ってがりがり仕事をしていたところ、「残業時間使って他の人のヘルプしてね」と言われてふふっとなる。
私は残業するために頑張ってるのではないのだが?
他の人が進捗遅れてる以上は真面目にヘルプするけども……。
笑顔でオーケイを出したあざらしを褒めてほしい。
今から残業頑張ります。
Icon of aonami
きいてアロエリーナ。
いったんスパルタ文芸部原稿横に置いて、〆切やばいSkeb原稿に手を着けたの。
気づいたら7000文字書いてるの。
想定してる文字数完全にオーバーしてて、でもまだ終わる気がしないの。
元々出力調整できないのはいつものことだけど、NSFW、特に文字数爆発するから何も信じられないの……。
でもせっかくだから書きたいもの全部詰め込みたいから詰め込もうと思うの。
お値段以上♪ ざらし♪(???)
きいてくれてありがとアロエリーナ。
(アロエリーナ古すぎるんだよな)
Icon of aonami
原稿できるほどの元気がなくてえーんとしている。結構ずっと布団の上に落ちてる状態をしている。
つらつらここに何も考えてない文章を書くことはできなくはないのだが……、布団の上に倒れたままめちゃめちゃインプットモードになってしまっている……。
でも、ペーパーウェルの話読むのはとっても楽しい。うきうきが高い。人のお話読んで楽しくなれるモードなのは、それはそれはとてもよいことなのだが。
近頃ずっと人が書いたお話を読むと「こんなすごいお話が人に書けて自分は何も面白いことが書けない……」を思ってしまうため、人の話を読めない悪いスパイラルに陥っていたのだった。
それが一時的にでも解消されてる気配なのはとてもよい! 今のうちに読むぞ読むぞ!

予定みる限りちょっとヤバいのはそう。
布団の上に落ちてる場合でないのは間違いないのだが、しかしだめなものはだめなため、休むときは休む……。
Icon of aonami
何かあざらし、フィクションとしてのサイコキラーに対する謎のあこがれというか、怖いもの見たさみたいなの、あるよね。
実際にサイコキラーを扱った作品が見られるかというと先述の「グロ、ゴア、スプラッタが無理」という弱点により大概見られないのだが。
そして人の精神性のおそろしい部分、みたいなのの描写も苦手といえば苦手のため、本当にこの感情は「あこがれ、怖いもの見たさ」以上のものではない……。あざらしはよわいざらしである。

Xは、サイコキラーというにはちょっと弱いのかな。狭義の「精神病質を持つ殺人犯」というにはちょっとふわっとしている気がする。ちょこちょこ、精神病質的な側面を有しているとは思っているんだけど、そうであると誰からも認められるほどでもない、くらいではないかな……。
Wikipedia先生のいう「理知的なやり方や独自の理由で殺人を行う犯罪者」というのには当てはまるけども。
あの冴えないおっさん、ああ見えて決定的なミスを犯すまでは何一つ証拠を残さない(あるいは残していても「見つからない」)ような殺し方してきた人なので、めちゃめちゃ殺人に関しては頭を使っている。
それにしても、この辺り、全然詳しくないからもうちょっと知っておきたくはあるな……、心が元気じゃないと調べるのも結構大変なジャンルだけど。
まあ、フィクションというのもあってめちゃめちゃざっくりしてるけど、Xの殺人には彼なりの独自の理由があるというのは、何となく伝わるといいな~というのは思ってる。快楽殺人者ではないけど、彼視点で「必要だから」猟奇的な手段を取れちゃったりする人なので……。
あざらし、作者のわりに最近Xのことかわいいおじさんだな~って思い始めてたんだけど、やっぱり怖い人じゃん……(いや、誰も怖くないとは言ってない)。

#無名夜行
Icon of aonami
レクター博士について調べてて何となく考えてたんだけど、Xに脱走の意志がないのかというと、まるでないな……。
仮に無防備に研究室の扉を開け放った状態でXを一人で放置したとして、「私」が帰ってきたときには出て行った時と同じ姿勢でXが座ってるところしか想像できない。X……お前ってやつは……。
その姿、「待て」を命じられた、よくしつけられたおいぬのごとし。リード要らず。
(この前書いたいまさら文芸部の原稿だけは、Xが帰宅拒否犬をしていたが、あれは例外なので)
外に未練が無さ過ぎるんだよな~。帰る場所があるわけでもなく、行きたい場所があるわけでもない。
会いたい人は何人かいるけど、今の自分が会いに行ってもきっと喜ばないだろうな、って思ってるし。
Xは、あの研究所にいる分には、いたって大人しい、ただの冴えないおじさんだということがよくわかる。

#無名夜行

ちなみにレイニータワーの叔父さんも別に脱獄はしない。お前ら、もうちょっと外に出ようとする意志を持て。
Icon of aonami
ふと、Amazonのプライムで『羊たちの沈黙』見られないかな~と思ったけど有料だった。かなしい。海ピアも有料だった。かなしい。
ほわほわと「見たいな~」と思うやつは結構有料であることが多い……。

でも作品ページの背景でちょっとだけ動画が流れてたんだけど、レクター博士の台詞(クラリスのことを事細かに分析してるやつ)に、そういえば映画の公開された時期、ちょうどプロファイリングという言葉が流行るのと同時期じゃなかったかな……と思ったのでざっと調べたら、プロファイリングが一般的になったの、この映画の影響が大きいのかな……。なるほどな……。
内容を調べてみるかぎり、自分ひとりでは絶対見られない気がしてきたので(別にそれ自体を描く意図が無かったとしても、グロ、ゴア、スプラッタ的な描写は全部ダメなため)、見るとしても誰かと見たいな~!!
それにしてもちらっと動画見ただけでもレクター博士めちゃめちゃ好きな感じだな……。(あざらしの業が深い)

あらすじは今調べて読んじゃった。
自分の頭の中の勝手な想像よりレクター博士ぜんぜん安楽椅子してなくて笑っちゃった。めちゃめちゃアクティブだ……w
でも映画としてどういう描写がなされてるのかは気になるし……、やっぱりレクター博士きちんと見てみたいなという気持ち、大きい。
Icon of aonami
>>560
どうでもいい補足として、『レイニータワーの過去視』の英語サブタイトル「The Silence of the Visionaries」はがっつり『羊たちの沈黙(The Silence of the Lambs)』から来てたりする。そういう話であるため。

実は自分で書いた小説につける英語サブタイトル、映画タイトルを元にしているものがちょこちょこある。
タイトルの参考にした割にどれも実際に見たことはないし、単なる語感から取っているため映画の内容にもかすってないわけだが……。

『彷徨舞弄のファンタズム / The Legend of the Romancer on the Ocean』は『海の上のピアニスト』。
映画のタイトルは「Legend of 1900」なんだけど、サウンドトラック内の曲名として存在する「The Legend Of The Pianist On The Ocean」から取ったはず。
さっき、映画の内容かすってないって言ったけど、船から降りられない(陸に存在できない)ひとの話だからある意味間違ってないでは……? 見たことないけど何となく話に聞く感じ。
なお曲は演奏したことある。(そういうの多いんだよな)

『はらわたの散歩者たち / The Knight Errant in the Dark』は見た通り『ダンサー・イン・ザ・ダーク(Dancer in the Dark)』。
こっちは本当にかすってもいないんじゃないかな……そもそも映画の内容を本当に何一つ知らないのだが、怖い(色んな意味で)という話は聞いている……。

あとこれは映画じゃないけど、『空言ミストノーツ』のAct1タイトル「Vector to the Azure」はキングダムハーツ2のサウンドトラックに存在する曲名「Vector to the Heavens」から来てたりする。
英語わからんので、わからんなりに、色んな所から引っ張ってきているのだなあ。
Icon of aonami
やっぱり自分、ミステリと呼ばれるジャンルがめちゃめちゃ好きなのかもしれんな!
(色んなおはなしを読みながら改めて感じたこととして)
もっと正確に言うなら「謎を解き明かす手続き」みたいなものが、好き……。
実際にミステリとして成立しているかどうかは一旦横に置いて、物語上そういう謎解きの手つきを感じただけで「好き……」ってなっちゃうところ、ある。

その、謎解きの手続きの中においては人の感情ですらも「手がかり」でしかない、というか。
「こう思ったからこうなった」という、出来事全体を描き出すパズルのピースに過ぎない、みたいな感じというか。
そういう手つきが好きなため、ことミステリにおいては、登場人物が感情で動くこと自体は「パズルのピース」なのでそこまで気にならないのだけど、そのパズルを組み上げる側である語り手と解き手が過度に感情的な話は好きでないというところ、ある。
自分はミステリに関しては人の感情が交わるところを見たいのではなく、謎解きの手続きが見たいため……。

……いや、ミステリに限らず、あんまり感情的なキャラ好きじゃない気がしてきたな。
自分で書いてても感情だけで動けるキャラ書けないのがいい例じゃないか……?
感情を排したキャラはそれはそれで微妙なのだけど、それはそれとして感情をがんがん出してくキャラ、匙加減難しいな~とよく思う。その感情がプラス方向にせよ、マイナス方向にせよ。
というのはミステリとは関係のないあざらしの嗜好のはなし。

ともあれ、そんなわけでペーパーウェルの話はちょっとだけ日常の謎風味だったのだなあ。
好きなものを好きなように書くと、何となくこういう話の方向性になる。
ちょっとした謎がどこかにあって、それが解かれるのを見るのが好き、ということ……。
(その「正しさ」については特に興味がなく、手続きが行われるというのが大事なところだと私は思う)
今回の場合、せっかく謎解き役できそうなXがいたんだし……(Xはあざらしの中で洞察力という点ではレベルが高めに設定されてるため)

なおXと同じ属性のキャラとして『レイニータワーの過去視』の「叔父さま」がいる。どっちも犯罪者で囚人なあたり、完全にあざらしの……趣味……。
多分、聞きかじったことで生まれた、「檻の中の安楽椅子探偵」としてのハンニバル・レクターに対するあこがれみたいなものある。羊たちの沈黙、見たことも読んだこともないけど、だからこそ存在する安楽椅子探偵的犯罪者に対するあこがれ……。
あるじゃん……聞きかじった情報だけで勝手に想像膨らませちゃうの……それだよ……。
Xはまさしくその「檻の中の安楽椅子探偵」の流れを汲んでるんだけどやってることが謎解きじゃない。素質を生かしてやれず悪かったな。

ただ、ミステリっぽい話をやるには事件ないし謎めいた出来事が必要で~それを考えるのが難しくて~。
そんなこと言ってるからとけうさが止まってるんだよ! わかってるぜ!!
Icon of aonami
お庭のお花、咲いてた~!!
ミニヒマワリとコスモス。かわいい~
202205211124371-aonami.jpg
20220521112437-aonami.jpg
Icon of aonami
残業終わったら倒れてしまっていた……目の前グニャグニャする~
ひとまず明日は原稿をどうにか どうにかしたい
あとキューバリブレ飲みたいからコーラ買ってくる(メモ)
気になってるペーパーウェルのやつもいくつか刷ってこよかな……
Icon of aonami

world.execute(me);のピアノアレンジ嬉しいな……ピアノ好き……。


原曲ももちろん好きさ! これ聞きながらミストノーツのAct3の内容を考えたんだよな~。
(大体Act3のオチの付け方は決めてるんだけど、Act2が思いつかなくてずっと書けないでいる)

ちらっと話した通り、Mili、最近比較的落ち着いたというか、ゆったりとした曲が多くて、アップテンポのバリバリした早口めのやつ(world.execute(me);とか、Ga1ahad and Scientific Witcheryとか……)が好きなあざらしはちょっぴり寂しさを感じてたんだけど、時々こういうの出してもらえるとあざらしも嬉しくなっちゃうな~!
アルバムの配信日きちんと覚えとかないとな。6月3日……。

Mili、もう10年になるのか! びっくり!
あざらしはDeemoで存在を知ったんだけど(Deemoも良いゲームだけどスマホを替えてからできてないな……)、いいな~となって今に至っている。
world.execute(me);の歌詞がプログラム言語になってるのとかめちゃめちゃ好きなんだよな~。
基本日本語歌詞じゃないので作業中にも聞けるのもよくて……。
これからも色んな曲出していってもらえると嬉しいな~と思う。
Icon of aonami
ペーパーウェルのもろもろ!!



畳む


BOOTHはここ。
緑の目の怪物
(BOOTH - シアワセモノマニア出張所)
https://happymonomania.booth.pm/items/38...

エブリスタで直接読む場合はこっち。
緑の目の怪物
(エブリスタ)
https://estar.jp/novels/25974773

無名夜行シリーズ。「俺」=プロジェクトの新人視点のおはなし。
何となくテンション高くて中身もゆるふわで、書いてて楽しかったな~。
9月までに新人のお話を溜めて本にしたい( >>520 )のでがんばるぞ!
Icon of aonami
気持ち悪さがピークのためいったん0時になるまで寝よう~!
0時になったらペーパーウェルのもろもろ公開してそして寝るのだ……。
今日のおつとめもなかなか大変であった。残業ここまで続くとやっぱりおつとめ終わったあと何かする心身の余裕がないぜ……。
Icon of aonami
ここしばらく、体ぐにゃぐにゃのまま日々を過ごしてしまっており……たいへん!
やりたいこといっぱいあるのに、おうちにいる間は寝ることしかできないのがなかなかしんどいのであるな~。
体がダメなときはだいたいメンタルもダメになりがちなため、なんとか調整してゆきたい。

最近、母が庭に植えたいろんなお花がつぼみを付け始めてて嬉しくなる~!
ミニヒマワリとか、コスモスとか。
特にヒマワリ、つぼみに黄色い花びらのようなものが見えてきており、わくわくが深い~!
上手く咲くとよい……。
Icon of aonami
7月のノベルバー後継企画が「文披31題」となったそうなので楽しみだな~!

この前も言った通り、無名夜行の番外編をやろうかなと思っている!
今まで通りの「私」とXの話を中心に、ちょっとだけ他のスタッフたちの話も盛り込めるといいな~という感じ。
異界を垣間見るというシナリオ構成上、かなりお題の消化がやりやすくて助かるであるな……。
Icon of aonami
・BOOTHのページ作り
・エブリスタのページ作り
・ツイッター告知用画像作成
・ツイッター告知用文言作成
までやったので今日はおしまい。
Icon of aonami
Xは触るとぬくいため、冬場にお部屋に置いておきたい。(インテリアか何かか?)

それはそれとしてあの研究所、たぶん空調ちゃんとしてるからXは一年中同じ格好してるんだろうな~ということを考えていた。Xが着ているのは着古したトレーナーに余裕のある作りのズボンであるという記述をどっかに書いた気がするため、だいたいそんな感じ。ざっと調べたところ、死刑囚って、紐さえついてなきゃ服装に制限ほとんどないとかなんとか……。
なおスタッフたちは研究室に入る前にロッカールーム的なところに荷物を置いてる想定。上着なんかもロッカーに置いてくので、研究室ではみんな身軽な格好をしている。あと白衣。
情報漏洩の防止のため、スマホとか通信機器や記録媒体は研究室には持ち込めないのではないかなと思っている。死刑囚であるXがスマホなどの通信機器を奪って外に連絡取る可能性があるのもヤバいため、そのあたりはかなり厳密。
(このあたりの事情により未だXはスマホを見たことがないのだが……)
基本的には飲食も研究室では禁止。この前書いた奴では例外的にご飯食べてたけど、あれは「例外」であるというのが大事なとこであるため。

#無名夜行

■他愛ないメモ

シアワセモノマニアのあざらしこと青波零也の創作メモだったり、日々のどうでもいいつぶやきだったり、投稿サイトに載せるまでもない番外編だったり、見聞きしたものの感想メモだったり。

編集

■全文検索:

複合検索窓に切り替える

■複合検索:

  • 投稿者名:
  • 投稿年月:
  • #タグ:
  • カテゴリ:
  • 出力順序:

■カテゴリ:

■日付検索:

■カレンダー:

2022年6月
1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930

■最近の投稿:

最終更新日時:
2024年05月17日(金) 10時53分44秒