幸福偏執雑記帳

あざらしこと青波零也のメモ的なものです。

舞台13件]

Icon of aonami
海をゆく者
https://stage.parco.jp/program/seafarer2...
作:コナー・マクファーソン
翻訳:小田島恒志
演出:栗山民也
出演:小日向文世 高橋克実 浅野和之 大谷亮介 平田満

クリスマスだったなあ……!!

昨日(12月9日)、見てきました。
ほとんど70歳(高橋さんだけちょい若いんだっけか)ということだったけど、思った以上にがんがん動き回る話だったね!?
もっと会話劇に寄ってるかと思ってたけどパフォーマンス部分で魅せる魅せる! おっさんたち無理すんな!! 舞台人やっぱすげー生命体だな……。
こう、舞台の上で真面目な話してる傍ら変な挙動してるやつがいたり、もう完全に舞台全体から目が離せない。すごい。
あのごちゃっとしたセットもよかったなあ~半地下というか、階段の上から明かりの差し込む感じよ……。
お話も、最初どう転がるのかと思ったら、こういう、こういう話か~!!! クリスマスであること!!
みんなろくでなしだし、どうしようもないやつなのかもしれないけど、リチャードが、シャーキーのことをどうしようもないと認めた上で「それでも生きてる。だから元気でいてくれ(うろ覚え)」ってのがすべてなんだろな、という……。
それは何もシャーキーに限ったことではなく、きっと、誰にとってもそう。
人生は続いていくのだ、ほんの少しの奇跡とともに、どうしようもなくても、なんであろうとも。
小日向さんのロックハートめちゃくちゃよかったな……あの紳士らしい振る舞いをしながらちょっとうすら暗い感じめちゃくちゃ上手いんだよな~! あと密造ウイスキー飲みながら悶絶してるのほんと笑った。やめればいいのにw
あと今回はリチャードが高橋さんなわけだったけど、前は吉田鋼太郎さんだったんだよね~? 吉田さんのリチャードどんなんだったんだろう、気になるな……。

なお一緒にいたマザーとあざらし。
マザー「みんなろくでなしながらもチャーミングだが、絶対にあんな兄貴も弟も家族にはほしくないな……」
ざらし「せやね」
マザー「でも、あの中だとアイヴァンとなら一緒に暮らせるかもしれん」
ざらし「わからなくもない」
メガネメガネ。
畳む
Icon of aonami
あっこれ見たかったんだよな~!!
オデッサ
https://horipro-stage.jp/stage/odessa202...

会話劇としてめちゃくちゃ面白そうなんだよな、三谷さん作・脚本の三人劇……。
Icon of aonami
きむすば劇場旗揚げ公演『オムニバース』
https://www.f-ticket.com/post/%E3%81%8D%...
出演:木村昴、浅沼晋太郎
作・演出:小林賢太郎


あざらしが小林賢太郎さんのゆるいファンであることはここを見てる大概の方はご存じと思うのだが、実は配信チケットを買っていたのだった。

声優さんお二人による舞台。あざらし声優さんは全然詳しくないのだけど、それでもお名前くらいは知ってるな、というお二人。
何なら木村さんはむしろバラエティとかで見た顔だな……みたいな印象になっとる……w
どういう話なのか全く想像つかなかったのだけど、これ、完全にラーメンズのノリのコント集だ!? ってなってめちゃくちゃ嬉しくなっちゃった……。小林さんの味だ~!
話も二人の感じを生かした明るい感じの話がぎゅぎゅっと詰め合わせられてて、すごく安心して見られる舞台だったと思う。
声優さんらしくとにかく演技に安定感があり、「声優だからこそ」という感じの話もあって……。
この二人のために書かれた脚本なんだな~と思うとめちゃくちゃ嬉しい。
あざらしは一番最初の映画の吹き替えの話が一番好きかな~。冒頭から世界に引き込むのが上手すぎる。そしてオチが好き……。愛……。
あと舞台の感じもシンプルで、二人が着替えるところも全部見せたり、道具を出したりはけたりするのも自分たちでやるって辺り、すごく「らしい」なってなったな~。
ラーメンズのころからの味わいと、あとは「声優」というコンテンツならではの見せ方を合わせた感じであざらしはすごく好き。そういうコンセプトなんだな! というのが打ち出されているというか……。
幕間の素の二人の掛け合いも最高によかったな~年の差仲良しコンビ! いとしい!
そう、木村さん確かそれなりに若い方だよな、とは思ってたんだけど浅沼さんと十四歳差って聞いて「!?」ってなりました。そんなに違うようには全然見えなくて笑っちゃった。豚汁はドリンク。

久しぶりに肩の力抜いてげらげら笑いながら見れる舞台でよかったな~! 満足!!
畳む
Icon of aonami
『フリムンシスターズ』(2020)
作・演出:松尾スズキ
音楽:渡邊崇

※2021年4月25日の記録

フリムンシスターズ | Bunkamura
https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineu...


インプットをしよう~!!! という勢いで今日はミュージカル『フリムンシスターズ』(2020)を見ることになりました。いえいいえい!!

ストーリーは……これは……どう説明したらいいんでしょうか……。えっと、何かコンビニの幽霊って呼ばれてる女ちひろと、色々あって精神不安定になってしまっている女優みつ子と、その友人であるゲイのヒデヨシの三人を中心として、西新宿を舞台にして巻き起こる事件……みたいな感じですかね??? かね??? いいのかこれで???(見れば私の戸惑いの意味がわかると思います)

いやーーーー面白かった……!!! ちょいちょい挟まってくるネタにめちゃくちゃ笑ったんですけど背景は結構重くて、それぞれにそれぞれの物語があることをきちんと見せてるんですよね……。それらが複雑に絡み合いながら歌や踊りを交えながらがんがんものすごいパワーで話が進んでいくわけですよ。面白くないわけない……。

とにかくストーリーの組み立て方がめーちゃくちゃ上手い!! ちひろとみつ子とヒデヨシの三者を中心にしながら、それを取り巻く人たちの人間模様を描写して、最終的にはばらばらだったように見えた物語のピースが一点に収束していくというあの畳みかけるような展開にほれぼれしてしまうでありますね……。その上でそれぞれの問題を解決したり、ちょっとだけ解決しなかったり(ここも一つのうまさだなあと思う……)、何かを吹っ切ったりしながらエンディングまで駆け抜けていくこのスピード感よ……。

主役格の三人にはやっぱり常に目が行っていたのだけど、個人的にはコンビニ店長とその双子の弟がかなり印象に残っているなと思いましたね……。店長のどこか抜けた情けない感じの一方で弟の方がめちゃ怖いのすごいんだよな……。そして「後ろからズドン」、っていう言葉がリフレインし続ける構造とても上手いなぁと思ってしまう。店長にまつわる最後の最後のオチも含めてたまらないな~!

ついでにバスタオルおじさんの存在感はずるいと思う。ずるいよ……。畳む
Icon of aonami
『オンリーシルバーフィッシュ』 (2018)
作・演出:西田大輔

※2021年4月21日の記録

映画&舞台 『ONLY SILVER FISH | オンリーシルバーフィッシュ』
https://www.mmj-pro.co.jp/onlysilverfish...


古い洋館。屋敷に置かれた大きな水槽の中にはオンリーシルバーフィッシュと呼ばれる一匹の寂しい魚がいて、その魚の本当の名前を知る事ができれば、過去を振り返る事ができるという伝説がある。そんな洋館で和やかに始まるはずの結婚パーティだったが……、というお話なんですけど。

ストーリーラインがシリアスそうなのでちょっとどきどきしながら見たのですが、前半が思った以上にめちゃめちゃドタバタしてて爆笑してしまった……。なんだこれ なに??? っていうか一人で見なくてよかったなこれ……と真面目に思ってしまったんですがその上で後半があると考えてみると色々と思うところあるなぁ~。正直全部分かった状態でもう一度前半のドタバタ部を観たいかもしれない……。あの茶番が何のためにあったのかと思うと本当に……本当にさ……。

あと光の使い方がめちゃくちゃよかったですね。舞台の上にオンリーシルバーフィッシュが入っているとされる巨大な水槽があるんですけど、その水槽に反射する光が常に舞台の上で常に存在感を放っていて……。その他にも雨が降ってる窓とか、停電時の蝋燭のわずかな明かりとか、とにかく光を使った演出が……好き!

全部見終わった後の後味は結構ビターで私はそこが……好き……!! いや、本当に「振り返る」っていう言葉がそういう……そういうことか……ってなっちゃっておおん……おおん……これは好きだなぁ……。これは何と言うか、許されることではないと思うんだけど、そうせずにはいられなかった、ってことを考えちゃうとほんとね……。もう……。

あと知らない人の存在感ずるいんだよな! どこまでも不憫なんだけど知らない人なんだよな……。畳む
Icon of aonami
『うるう』
作・演出・出演:小林賢太郎

※2021年4月18日の記録

ネット上に~驚くほど~情報が~ない!!

『うるう』! これは見せてもらった作品ではなく珍しく青波が所有しているブルーレイディスク!! ただ買ったきり見てなかったのでこの機会に見ることにしました。いえいいえい。一応、舞台でも見たことあるんですけどね~。あらすじは思い出せたのですが、結構細かな内容は忘れていた! あと自分が見たの確か2016年版なのでもしかすると演出の細部が違うかもしれない……。

小林賢太郎さんの、実質最後となる舞台作品。2011年(2012年)から2020年まで、うるう年の時にだけ上演されていた一人芝居です。

ストーリーは、森の奥で一人暮らす男ヨイチと、そんなヨイチの元に現れた少年マジルが織りなすお話なのですが、このお話はヨイチ役の小林さんの~一人芝居! マジルくんの存在はあくまでヨイチたる小林さんの動きや台詞によって担保されるという仕組みなのがめちゃくちゃ好きなんですよね。ちょっとした所作でマジルくんの存在を「見せる」というのが本当に美しくてじっと見つめてしまうのですわ……

あと舞台上の演出もめちゃくちゃよい~のですね! 基本的に舞台上にあるもの自体は大きく変わらなくて、そこにライトで影を投影したりプロジェクションマッピングで表現したりすることで場面が移り変わるのを感じさせるのがとても……いい……。舞台上にいる人数が少ないだけに、空間の作り方がめちゃくちゃ効果的なんですよね! あれは実際に見てみてもらいたいなと思う……

細かく笑わせにきながら、それと知られないままに伏線を張っていくところがやっぱり小林さんの真骨頂よなという感じ……! 二度目だけどどこが伏線なのかわからないまま見てしまった……いい具合に忘れていましたね……。あと本当に言葉遊びが上手い。流石小林さん。あのリズム感で言葉遊びを入れられると聞き惚れてしまうやつですよ。

あとはやっぱりね……ラスト……ら ラスト……たまらん……私はあのラストが見たくて見ているところがあるよ……好き……!!!!! あの瞬間は何度見てもほろっとしてしまう……えんえん……。

うん、感想になってないな! でもやっぱり好きだなぁ~となりますね。この機会にもう一度見られてよかったです。おうちにあるので何度でも見られるぞやったー!畳む
Icon of aonami
『贋作 桜の森の満開の下』(2018)
作・演出:野田秀樹

※2021年4月18日の記録

贋作 桜の森の満開の下 | NODA・MAP 第22回公演
https://www.nodamap.com/sakuranomori/


インプットをしよう! という気持ちをもちもちと持て余しているあざらしですいかがおすごしでしょうか。というわけで今日は舞台『贋作 桜の森の満開の下』(2018)を観る機会を与えていただきました。ありがとうございます。

ストーリーは、匠の弟子である耳男が、死んだ師匠の代わりにヒダの王様のところに赴いて、同じく匠を殺して成り済ます盗賊のマナコと謎めいた匠のオオアマと共に、王様の娘である夜長姫の16の誕生日目掛けて弥勒像を彫ることになるのだが……というおはなし、だと……思う……(自信がない)。

演出がめちゃくちゃ面白い~!! 舞台の上を縦横無尽に走るピンク色のテープで画面のフレームを作って視線を区切ったり、屋根のイメージを浮かび上がらせたりと、その場面に合わせた世界を作り上げる感覚が……すごく美しいのですね……。これ、初見だけだとわからない部分もたくさんあるのだろうな~と思うのですよね! 何度も観たくなるなぁ~!

あと舞台上の桜の花が圧巻だったな~物語の最初と最後を、満開の桜が結び付けてくれるのを感じる……。美しいからこそ何か恐ろしさを覚えさせる桜の花というもの、何だかそれだけで胸がぎゅっとするものを感じてしまうでありますよね。

あと言葉遊びの多さに、一時も油断できる場面がないというか……! ちょこちょこ笑いでくすぐってくる場面もあるのですが、そうかと思えば言葉遊び自体がストーリーに食い込んできたりとかして……カニ……そして最後の最後に落とされる耳男の「まいった、まいった」の言葉に、夜長姫の声がリフレインして響くんですよね。こうやって、言葉を使うのか……と噛みしめてしまうんですよ。

正直お話の筋書きをきちんと理解できた感じはしなくて(特に後半からラストにかけての怒涛の展開についていけてないですね……!)、でもラストの、桜の木の下で夜長姫を殺した耳男の背後で、オオアマの行列と鬼の行列が交錯する場面とか、何だかこう……感覚で見るだけでも感じ入るものがありますね。

あとはやっぱり夜長姫の存在感がめちゃくちゃすごいなという感想につきますね……。少女でありながら鬼でもあるというか、その場にいてもいなくても物語を支配し続けているのは間違いなくこのひとなのだろうな、というのが舞台を通してわかる。あの声の使い分けもすごいんですよね……。すごく耳に残る声をしていて……。だからこそあの幕切れもほんと美しいんですね。果たしてそこにいた(そして消えてしまった)のは夜長姫だったのか鬼だったのか、そのどちらもであったのか。

正直なところ読み取れてない部分が多いので後で感想行脚行かないといけないな~と思ってはいるんですが、それはそれとして美しく、すさまじく、印象に残る舞台でありましたね……。畳む
Icon of aonami
『ベイジルタウンの女神』(2020)
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

※2021年4月15日の記録

ケムリ研究室 no.1 『ベイジルタウンの女神』
https://derashinera.jp/activity/basiltow...


インプットをしよう! という気持ちになっている昨今ですが、今回は舞台『ベイジルタウンの女神』(2020)を観る機会を与えていただきました。ありがたいことです……。コロナの環境下において、公演できるかどうかどうかぎりぎりの状態で上演された劇だそうで、何かそれだけですごいしみじみしちゃうものがありますね……。

あらすじとしては、世間知らずのお嬢様である女社長さんが、スラム街『ベイジルタウン』の再開発を巡ってどたばたするコメディものなんですけど、とにかくめちゃめちゃかわいいお話! ですね!

演出がとにかくかわいい……プロジェクションマッピングでのアニメーションと舞台上の人たちの演技のかみ合わせがとってもかわいいんですよ……たまんないですね……。シーン同士のつなぎもとてもよくて~! 演出眺めてるだけでも楽しい気持ちになりますね。

そして主人公のマーガレットがまあ世間知らずもいいところでずれっずれの発言をしまくるので腹を抱えて笑ってしまうんだけど、彼女の周りを取り巻くひとたちもやっぱり一癖も二癖もあって、やり取りのテンポのよさが本当にすごい。笑いのツボを心得ているというもの……、本当に笑った。演者さんたちの表情もめちゃくちゃいいんですよ~!

ストーリーもすごく安心して見ていられるというか、これなら絶対に大丈夫! っていう気持ちになれるというか。もちろんハラハラするシーンもあるにはあるんですけど、何か見ているうちにこの人たちなら絶対に何とかしてくれるはず! っていう信頼感が生まれてくるんですよね。そういうの、あると思います。あるある。そのくらい気持ちの良い展開なのでこれは万人におすすめできるな~というのもわかる……。

ちょっとした台詞が後半に至るまでの伏線だったり、登場してもいないキャラクターが謎の存在感を発揮してたり、ついにやっとしてしまうシーンがてんこもりで最後までにこにこしながら見ることができました。

3時間ちょいというそれなりの長尺だったんですけど全く長さを感じない! かわいくてコミカルで見ててすかっとするおはなし、とってもよかったです。好きになっちゃうよこんなの~!畳む
Icon of aonami
『万獣こわい』(2014)
作:宮藤官九郎
演出:河原雅彦

※2021年4月12日の記録

万獣こわい | PARCO劇場
https://stage.parco.jp/web/play/manju/


インプットをしよう! という気持ちになり今度は舞台『万獣こわい』(2014)を観る機会を与えていただきました。ありがたいこと……。

ストーリーについて語りづらいな……えっと、監禁事件の被害者であるおんなのこと、彼女に関わったひとびとの、狂っていく歯車のおはなし。これ、元となっているのが現実の事件ということもあって多くを語りづらいというところはあるんですけど、とにかく演出がめちゃくちゃ……好きですね……。

ほんとめちゃくちゃブラックなおはなしなんですけど、ちょいちょい笑いでくすぐってくるのずるいわ……。ずるいよ……。どう考えたって笑っちゃうじゃんあんなの……。笑っちゃうからこそ、ぞっとするところとの落差がやばい。なんというか、暴力的なシーンもあるのだけど、それよりも各人の対話の中で静かにひたひたと迫ってくるような不穏の部分の方が自分は怖かったですね。こわいよ~。

それとわからぬまま人に意志を委ねてしまうということ、人を疑うということ、自己保身ということ、体裁ということ……。なんというか、人の普段隠したい部分てんこもり! という感じなんですけどそれを上手く飲み込めるように配置しちゃうのがずるい。そう、何と言うか、食傷しないぎりぎりのラインを全力で突っ走っている感じがすごいんですよね。それらを笑いのエッセンスを加えてすごくバランスよくお出しされてしまっているのでつい全部飲み込んでしまって、そして飲み込んでしまったもののブラックさを考えさせられてしまう感じの……おはなし!

何よりもオチ……オチがですね……。積み重ねてきた全てをここに持ってくるか……っていう気持ちになってもにゃ……と噛みしめてしまうであります。もちゃもちゃ……。終わらないし終われないお話なんだろうなというのを感じてしまう。

いやーーーーよいものを見せてもらいました。多分これ舞台じゃなかったらめちゃくちゃ嫌な感じの話として残ってしまったと思うけど、舞台らしいやり方で見せていただいたので自分はすごく好きな話になりましたね……。好きって言っていいかどうか……わかんないですけど!畳む
Icon of aonami
『カリギュラ』(2019)
作:アルベール・カミュ
翻訳:岩切正一郎
演出:栗山民也

※2021年4月11日の記録
二回目感想は >>25

インプットをしよう! ということでありがたくも観る機会があり舞台『カリギュラ』(2019年版)を観ました。

カリギュラ - インプレサリオ公式HP
https://www.impresario-ent.co.jp/stage/c...


ストーリーは上のリンクを参照していただくとして、完全に何もわからずに見たこともありかなりふわっふわとしてしまっている……。あとで感想やネタバレなんかを巡ってみようかなと思っています。

ただ、カリギュラの狂気と呼ぶべき何か……自分はそれが「狂気」だったかどうかわからないな、と思うのですよね。いや、一貫したものだからこそ「狂気」なのかもしれない、とも思うのですけど、カリギュラはどこまでも理性的であったなと思うんですよね。論理、とカリギュラは言ったけれど、確かに彼の中ではそれは一貫した論理であるし、ケレアもそれを認めている。(その上でケレアは「それでも私は」と続けるのだけれども……)

だからこそ、カリギュラの狂気は見る者を引き付けるのかなと思うんですよね。目を離せなくなる力がある。そして、カリギュラの周囲の人が離れがたくなるだけの何かを握っている。「カリギュラを理解してあげて」というセゾニアのシピオンに対する台詞とかほんとに……ほんとにさあ……。

実際にカリギュラを少なからず理解したとみられるセゾニア、エリコン、シピオンはそれぞれのやり方でカリギュラの側に在り続ける。シピオンは……最後には離れてしまうし、それが決定的な破滅の引き金になるのだけど、要するにそれぞれがカリギュラを構成するものでもあったというか……。もしくはカリギュラが捨てようとして捨てられなかった何かであったのかもしれないなーとも思うんですよね(シピオンが自己矛盾を起こしているのもカリギュラの自己矛盾の投影である、みたいな話を一緒に見てた人がしてくれたのが印象的でした)。

結局理解できたかどうかは怪しいんですけど、でもカリギュラの生き様とその結末には何か惹かれるものがあるんですよね。「月が欲しい」と言ったカリギュラのこと……。不可能、を求めたこと。それが愛した妹の死から始まっているというのもまた思うところがあり。それを認めなかった世界そのものへの反逆なのかな、というのは思うところ。反逆を肯定するということ……そう、カリギュラは自分に対して革命を試みるものも肯定するところがあり……実際、反逆を企んでいるケレアのことは殺していないところも……色々と思うところありますね。

まだまだ噛めるところいっぱいありそうなので……また機会があったら観たいですね~!畳む
Icon of aonami
『サマータイムマシン・ブルース2005』
作・演出/上田誠

舞台の2005年版を見たのであった。ずっと見たかった舞台なので嬉しい~!!
映画版は見たことあったんだけどインパクト強いシーンしか覚えてなくて……。
でも筋は覚えてなくても、結構重要なところは覚えてたことが発覚したよね……www
ヴィダルサスーンとか。河童様とか。ロッカーに詰まるとことか。
(舞台上にロッカーが配置されてた時点で察して笑ってしまった。外せないストーリーギミックだもんなぁ)
いやあ……、徹頭徹尾バカしかいない話なのが最高。映画版よりもメンバーのバカさが際立ってた気がする。
あのとにかくわちゃわちゃしたノリは舞台ならでは! て感じでにこにこしちゃうな……!!
個人的には土下座してお願いしてるのに思いっきりバツ出してるところがめちゃ好きでした。話を聞いてやれよwww
あとロッカーに至るまでの経過がお腹痛い。映画版あんな異様なテンションじゃなかった気がするんだけどどうだっけ???
映画版も相当ミニマルな話ではあるんだけど、舞台だと完全に「部室」だけにフォーカスされてるのがめちゃめちゃすごいなとなる!
観客から見えるのは部室だけだけど、きっちりタイムトラベルをした上で「窓の外の犬」とか「かつては沼だった事実」とか「オアシス(銭湯)」とかっていう外側の要素を認識させてギミックに組み込んでくるの、本当に気持ちいいんだよな~!
話の展開のさせ方が上手い話はおいしい……めちゃめちゃおいしい……。
久しぶりにめちゃげらげら笑えてよかったな~! ヨーロッパ企画の舞台はもっと見てみたさあるな!畳む
Icon of aonami
K.K.P.『TAKEOFF ~ライト三兄弟~』(2007)
脚本・演出:小林賢太郎

実はこれ以降のKKPは『うるう』以外見てなくて! 機会があったので見せてもらいましたです。

チャリ彦~~~~!!!!
めーちゃめちゃ笑った。かわいいね……三人ともかわいいよ……。
ポケモンジェットだけは許してもらえないの笑っちゃうんだよね。ダメかー。
全く難しいところはなくて、本当にシンプルなお話なんだけど。
やっぱり小林さんらしい笑いに満ちていて、その上でちょっとぎゅっとするところもあって……。
とても爽やかで誰にでも気軽にお勧めできるお話だと思う!
長さもそんなに長くないけど綺麗に纏まってるのですごい好きだな~。
あと舞台装置がすごくよかった。
音を奏でながら舞台を転換させるのめちゃめちゃうまかったな~
ハエ……よかったよ……ハエ……そもそも飛行機に浪漫を感じる人間なので……。
最後の離陸シーンどうやるんだろうと思ったらああやるんだな!
あそこで幕が下りるのも最高によかった……。上手いなぁ……!畳む
Icon of aonami
『カリギュラ』(2019)
作:アルベール・カミュ
翻訳:岩切正一郎
演出:栗山民也

初見感想は >>600

最初に「悲しみは永遠ではない」って話してるのがさ~。
世界はありのままで十分とは思えない。十分ではない、そのままでは耐えがたい。
でも、カリギュラがそう感じた端緒ってやっぱり「悲しみ」なんじゃないかなという……。
永遠でないものが耐えられない、というのもあったんじゃないかな~。
「苦悩も長続きしない、意味を奪われている」という最終局面のカリギュラの台詞からも、そう感じるのだよな。

カリギュラのあり方って、人というものを理解した上での狂気というか。
「わかっててそうしている」がベースだというのがやっぱり私の感じ方なんだよなあ。
カリギュラ自身が己の肉体(実体?)を持って知っていること。

ケレアは最初から「ありのままのあの人を見ろ」と言っているんだよなあ。
十分に気が狂っていない。自分の望みを知っている。
人間と世界を否定するに至っている。
そんなカリギュラが最後に「たった一人になる日」を待つのがケレアの戦略で。
一度見終わった後にここを見ると、まさしくその日がやってくるのだな、と……。

エリコンがシピオンに「お前さんならカリギュラを殺せる」っていうのもな~。
カリギュラは(遥か大きなものに)反逆する者であるがゆえに反逆を許容するんだなあ。

神々と肩を並べる方法は神々と同じだけ残酷になること、かあ……。
ただどこまでもカリギュラは神の真似をするだけで、本当に神になれるわけではない。
神の不可能性はカリギュラの手に入るわけではない。月は手に入らない。
人間に対しては暴君という名の神になれるけれど、カリギュラが望んだものになれているのか?
月はどうしたってカリギュラの手から零れ落ちていくのだなあ。

エリコンは最後までカリギュラの味方なわけだけれども。
愛する、ということについて考えずにはいられないな……。
セゾニアもまた「愛する」ことについてケレアに問いかけるわけだけれども。
そしてシピオンもまた最後に「愛しました」とカリギュラに告げる。
愛……。愛かぁ……。
そうだな、みな「人間」であるカリギュラを愛していたのだろう。
カリギュラはそうして、愛すると言った者をひとつひとつ失っていく。
それが、カリギュラの本当の破滅のときなのだということを考える。

カリギュラの幸福。それは孤独なんだなぁ。孤独。
それは間違いなく破滅なんだけど、カリギュラにとっての完成と考えられた何か、とも思うかな……。
自分の、人間たる部分を切り離す手続きというか。
でもその一方で「終わるのが怖い」ともいうのだなあ。

最後のシーンやっぱり好きだなあ。暗く閉ざされてた空間が開ける瞬間。
でもその瞬間にカリギュラは死ぬわけなんだけれども。
「俺はまだ生きている」っていうのがどういう言葉なのかまだ噛み砕けてないな……。
でも最後の最後まで目を閉じない在り方がね……。カリギュラ……。畳む

■他愛ないメモ

シアワセモノマニアのあざらしこと青波零也の創作メモだったり、日々のどうでもいいつぶやきだったり、投稿サイトに載せるまでもない番外編だったり、見聞きしたものの感想メモだったり。

編集

■全文検索:

複合検索窓に切り替える

■複合検索:

  • 投稿者名:
  • 投稿年月:
  • #タグ:
  • カテゴリ:
  • 出力順序:

■カテゴリ:

■日付検索:

■カレンダー:

2023年12月
12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31

■最近の投稿:

最終更新日時:
2024年06月18日(火) 17時52分53秒