幸福偏執雑記帳

あざらしこと青波零也のメモ的なものです。

No.1426

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そろそろほとぼり冷めたと思うしいいかな、映画『犬王』の話……。
(ネガティブめな感想。作品に対するネガティブさというよりあざらしの感覚のネガティブさの話)

上映当時めちゃくちゃ評判がよかったんだけど、実はあざらしは面白さが全然わからなかった類のお話。
あの、二人の出会いから始まった物語がおしまいに向かっていく、そして最後の最後にもう一度その手を掴む、その感じはすごく好きなんだけど、どうもあんまり盛り上がることができなかった。
物語の背景的な部分をきちんと把握していない(あざらしは日本史・文化史が苦手)というのもあるのかもしれないけど、それを差し引いてもこう、要素要素には面白味を感じただけに、周りの人たちが「面白い」と言っていることがよく理解できなかったことにめちゃくちゃ落ち込んでしまったのだった。
あざらしの周辺で特に盛り上がっていたので、余計にね!

何か、周りが評価している物語に上手く乗れなかった感覚がある作品って結構あるのよね、あざらし……。
(有名どころだとエンデの『はてしない物語』。『モモ』は好きなのでどこが引っかかってるんだろうな……バスチアンの性格かな……?)
「面白くない」「悪い」という感想なのではなく、要素ひとつひとつは面白いんだけど、不思議と盛り上がれない、という類。
そういう作品、大体周りの人は楽しんでおり、おそらくあざらしの物語に対する回路が貧弱なんだと思って落ち込むのだよな……。
単に波長が合わない、というだけなのは思うのだけど、うーんうーん。

犬王、一番の感想は「これは舞台で生身の人間が演じてるところを見たい」なんだよね。
もちろん犬王の異形を表現するのは難しいのは当然として、それはそれとしてあれは、むしろ、生でやってほしい、というのが……うーん……うーん……。
「ライブ」の光景が、多分やや長尺で、かつリアルめな構成・描写だったから余計に、かもしれない……。
情景がリアルってよりも、尺の取り方とか、画面の構成とか、なんかこう……何……?
「これはアニメでやる必要があるのか?」が感想の第一に来てしまったんだよなぁ……。やや退屈さがあった。
歌はいいし、描かれる情景もいいのに、あざらしはまず退屈に思ってしまった、多分これに尽きるんだよな。そのための物語であるがゆえにこそ。
同じ尺であろうとも、絶対に舞台上の生身だったらそうは思わなかっただろう、と思わせる演出であるだけに。

多分すごい贅沢な感想なんだと思う。
でもあざらしは素直にそう感じた、ということを、この閉じた空間だからこそ記しておきたいと思う。
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2024年05月17日(金) 10時53分44秒