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シアワセモノマニア
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ハッピーをお届けする空想娯楽物語屋

No.2439

『都市伝説解体センター』完結!!!!
んわーーーーこう来たか……こう……ガッて畳むのすげぇな!?
でも確かにこれがそうなるのはすべてを振り返ってみれば「そう」なので納得がすごい。
上手いな……本当におはなしが上手い……。
というわけでネタバレをね……書いていくんですけどね……。

くそーーーーセンター長犯人説まではうっすら感じてたんだけどセンター長=あざみちゃんはずるいぞ!
ただそう、ドッペルゲンガーのあたりで「実際にはあざみちゃんが色々やってんのでは?」ってのはうっすらあったから、なるほどなぁ……となってしまった。唸っちゃうよこんなの~。
でもそうか、そうなんだよなあ、イルミナカードを「最初から持ってる」ってそういうことだもんな!
あざみちゃんの存在がふわふわだな~センター長の存在も何か変な手触りだな~と思ってたのも、こうなってしまえば「そりゃそう!」ってなる。
あと「配信者」繋がりかなぁと思ってたところがきっちりつながってしまったことで、都市伝説というバラバラの事件に見せかけて全部センター長が仕組んだんだな?ってのが見えてきてぞくぞくしたけど、この幕切れほんとにギーーーーッてなっちゃう……めちゃくちゃ複雑だけど良性のギーーーーッではある。
これで二話であざみちゃんが途中で寝てた理由もわかっちゃうの「ああ……」となる。そこで歩に切り替わって仕掛けてたんだな……?
とはいえ、「あざみちゃん」は何も知らないのは「そう」っていうのがまた、またね……! あまりにもその事実に胸がぎゅっとしてしまう。
あざみちゃんが如月歩である以上、「理解者」となれるのは結局のところ自分自身しかいない、みたいなところに終始してしまうところもね。
ただ「あざみちゃん」が如月歩とはまた違う結論を出しているところには少しばかり思うところもあるというか、えーん……。あざみちゃんはあざみちゃんとして「そう思った」ってところが本当に大事というかね、大事だからこそこのどうにもならん苦みを噛み締めているよ。苦いよ~~~~。
うーん、これはマジで「あざみちゃん視点で進む話」だからこそできる叙述トリックすぎる。強いよ~~~~。話が上手ぇ~~~~!!!
どこで切り替わっていたのか、「あざみちゃん」ではなかった間隙で何が起こっていたのか、色々気になってしまうよ……。
あとマジで脳内センター長、やたら都合よく話しかけてくれるなって思ってたけど自分自身だったの面白すぎる。くそー納得度が上がっちゃうじゃんかよすごいなこのシステム!?
グレートリセットを起こし、人の前から姿を消して、それでも都市伝説解体センターが今もこの世界のどこかにあるということ、ジャスミン先輩がそれを追っているということ、何とも言えない余韻であることよ……。
兄を殺した「人の噂」が絶えない限り、彼女たちはそこにあり続けるということなんだよな。えーん。

追記
あとあの眼鏡が如月努の眼鏡って言われて「あーーーー」となったことを思い出していた。あーーーー。
如月努、オカルトを愛していたし、愛したいと思っているのにそれができなくなった、っていうところがね……。
如月努の研究室でだけあざみちゃんが「感触」まで感じ取れたの、それが歩ちゃんの記憶だからだっつーのがまたよぉ!!!!!
無限にめそめそしてしまう。結局ああなってしまったというか、彼女はああすることを選んでしまったわけだけどもさぁ~。
その上で、復讐しながらもそれを「あざみちゃんが明かす」とこまでをセットとしているのが面白いなという気持ち。
あるいは最終的にあざみちゃんが天眼錠を呼び戻すことはセンター長的には想定外だったのかなあ、あの反応だと地味によくわかんなかったんだよな。
(センター長、普通に面白がっちゃう人だからさぁ……)

その上で、ジャスミン先輩が徹頭徹尾ひたすらに真っ直ぐな立ち位置の人だったのがよかったなあ。
もちろん立場としてはセンターのあり方に反するわけだけど、ただジャスミン先輩がいてくれるからこそあのバランス感覚で成り立ってるというか。
最初は面倒くさそうではあったけど、でもあざみちゃんに対するアドバイスは的確だし、SNSの投稿についてもおかしいものにはちゃんと「おかしい」って言ってくれる人であることに救いがあるんだよなあ……。
畳む


いや~~~~面白かった!!!
みんな大好きだからこその、このねぇ、この、うおおおおお
よき経験をさせていただいたな……。

遊び