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シアワセモノマニア
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ハッピーをお届けする空想娯楽物語屋

No.2318

『ロード・エルメロイII世の事件簿』、最終10巻まで読了~!

この、あっけないまでの幕切れがほんとに鮮やかだなあとなる。そう、幕切れそのものはごく一瞬で、でもそこにエルメロイII世=ウェイバー・ベルベットの全てが詰まってるんだよなあ!!
そしてそのごく刹那の攻防で全てが決するようになってるのも、きちんとエルメロイII世とその周囲の人たちが全力で今起こってることの形を暴き、どういう理由で起こっているのかを暴ききったからなのだよなあ。しみじみする。
アルビオンでの冒険、ライネスちゃんの大立ち回り、そして今までの事件とそこに関わったひとたち、何ならステイナイトにおけるセイバーの召喚、何もかも、何もかもがここに収束する……よき……。
極東で死んだアトラム・ガリアスタがここで手を打ってくるのほんとによかった。かっこいいよ~!!
あざらしはイノライさんが結構好きなんだよなあ、魔術師であるということ、君主であるということ、それを当たり前としていて、故にどんなにこちらから見て悪辣な手を打っていてもいっそ無邪気さすらあるあの感じよ……!! つよつよおばーちゃん、かっこいい。
そしてねえ、グレイちゃんがあの刹那に「何を聞いたのか」が最後に明かされるのが憎いね~~~~。粋なことをしてくれるよ~。
それがエルメロイII世には聞こえてなくて、聞こえてないってことがまた……またね……!!
めちゃくちゃ面白かった~ミステリ仕立てなのがほんとによい。あざらしはやはり「解き明かす」「解体する」話が好きということがよくわかる。
これから「冒険」のシリーズも読み進めていくのだ! わーい!!

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