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シアワセモノマニア
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ハッピーをお届けする空想娯楽物語屋

No.2178

どちらかというとノットフォーミーの話をしているため伏せておく。
時の流れを物語で描くことについて、主に世代を跨ぐことについて。

物語の中にある時の流れがめちゃくちゃ好きではあるんだけど(エルメロイII世が好きなのはウェイバーくんの前提ありきであるように)、ただあくまで当人を追いかけていたいのはあるのでそこまで世代交代には興味がない……ということを思ってたんだけど、そういえば、逆だと結構好きなんだよなあ。つまり、親の情報が後出しされると親世代に興味が持てる……、みたいなところ。ハリー・ポッターもなんだかんだ親世代の方が興味あったもんなあ(ただ、あまりにも血の色が濃すぎてうーんとなってしまったところはある)。
とりあえず、基本的に親が子供に何か面倒ごとを託すのは単純に託された側には選択肢の取りづらいもの、一種の呪い・借金だと思っており、あざらしはあんまりそのテーマが好きではないかな……。みたいなところがある。もちろんこれは好きな人もいるのはよくよくわかってるのであざらしの好み、フォーミーとノットフォーミーの話!

そして描き方だとも思っており、例えばライネスちゃんのような、「家」の名を担いで権力闘争のただ中にあるガールのことはあんまり悪く思っておらず、これはライネスちゃんを取り巻く魔術師の社会の歪みがちゃんと歪みとして描かれてること、その上でライネスちゃんは魔術師としてその在り方を真っ向から受け入れてることがわかること、それを選択してるのが己の意志であることが伝わってくること、そのあたりで飲めてる……。(一方でこの血の関係を破棄してる人の存在もちょこちょこ添えられてるのでね)

やっぱ飲めるかどうかは単純に「本人の意志の介在」の説得力とか、あるいは話そのものの説得力な気がするなあ……?
特にそうなる理由が提示されてなく自動的に「そう」なる、親の悲願を子が果たすことを押しつけられる、それを誰も疑わないような流れが少なくとも今のあざらしには受け付けられないのかもしれない……。
ただ、そういう無邪気さはたぶんあざらしにもめちゃくちゃあると思うので、なんか適度に注意してゆきたさはあるな。
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