No.1097
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第一回「初」2023年1月7日
「まさか、ほんとに車出してくれるとは思わなかった」
「出さなかったら困るだろ。君というより、奈月さんが」
「持つべきものはよい同僚だなあ」
「迷惑がられてないかだけが心配だよ。奈月さん、君と二人で過ごしたかったんじゃないか?」
「見ての通り、喜んでるよ?」
そういうものなのだろうか。首を傾げたまま、半ばまで灰になった煙草を携帯灰皿に捨てる。
うっすら明るくなりゆく空の下、近くの自販機に寄っていた奈月さんが戻ってくる。手渡されるのは温かな缶コーヒー。
「わがまま聞いてくれて、ありがとうございます」
「いえ。どうせ、暇なんで」
笑ったつもりだったけれど、果たして、上手く笑えただろうか。
――初日の出まで、あと数分。
――『薄明の下』
#[毎月300字小説企画]