home book_2
chat
シアワセモノマニア
シアワセモノマニア

シアワセモノマニア

ハッピーをお届けする空想娯楽物語屋

No.2127, No.2126, No.2125, No.2124, No.2123, No.2122, No.21217件]

迷鳥回視「回転木馬」
お題:まわる
#dounats_odai

人を背に載せ、賑やかな電飾を纏ってぐるぐる回る、つくりものの馬に馬車。「乗る?」「乗りたいのか?」「一緒なら」「断る」回るだけで何が楽しいのか、と思うし、何より。「仕事中だろ」「真面目だなあ」回転木馬から視線を外し、容疑者を脳裏に描く。人の海に飛び込んだ、ただ一人に狙いを定める。

20241019092607-aonami.png

文章

知らない走馬灯
お題:まわる
#dounats_odai

 目が回る。世界が回る。
 走馬灯、という言葉がある。死の間際に今までの記憶が次々と蘇ること。だけどこれは誰の記憶だろう。アタシのじゃない、って思うのに脳裏に蘇る、色鮮やかな世界、気味の悪い世界、言葉にもできない『異界』の光景。アタシが立つ『こちら側』じゃない、頭でわかっていても、知らないはずの風景が、足元まで侵食してきて。
 ぐい、と、手を引かれる。その手のぬくもりを確かだと思った時、視界がぱっと晴れる。
 見慣れた研究室。見慣れた白衣の仲間たち、それから、手錠をかけられた手で、咄嗟にアタシの手を握った『生きた探査機』。
「ありがと、X」
 この頭はとうにおかしくなっている。この目は、ここにいながら、ここにはないものが映る。それでも、アタシの頭と目がここにはないものを求める連中に必要とされている限り。アタシの手を握ったそいつの手を握り返して、アタシが、まだここにいることを、確かめる。

202410191026121-aonami.jpg
202410191026122-aonami.jpg
202410191026123-aonami.jpg
20241019102612-aonami.jpg
ペン:LAMY「LAMY safari/ピナコラーダ」
インク:石丸文行堂「カラーバーインク/モッキンバード」
畳む


#てがきのひとひら

文章

モッキンバード/不知火 諒(しらぬい・りょう)

20230328093213-aonami.png畳む

「ご存じでしょう? アタシは『秘密』ってぇやつが大好きなの。それが厳重に秘匿されてれば、それだけ魅力的!」
「天才!!!!! アタシってば天才ね!!!!!」
「ハロー・ワールド!」

35歳、男性、157cm
初出はCoC6版『かいぶつたちとマホラカルト』HO魔女。
陽気でかしましいオネエ言葉のブラックハッカー。知識欲が旺盛で、本人基準で「面白いこと」「刺激」を追い求めている。
派手な服に加えて派手なウィッグや色眼鏡、顔にペイントを施すなど、とにかく見た目からしてうるさいがこれは変装半分趣味半分。本来は小柄で貧相なぱっとしない姿の男。目だけはきらきらしてる。
犯罪者組織『Greenwood』の諜報役だがアジトにいることは少なく、基本的には仕事のときだけ顔を出す。あとたまにお土産を持ってくる。
明るいお調子者、絵に描いたようなルーニーだが、その「絵に描いたようなルーニー」というポーズの裏でほとんどの相手を低能と見下す傲慢なインテリらしさも垣間見える。
とはいえ基本的にはお人好しの世話焼きで、特に身内にはお節介になりがち。インテリらしく「教育」には熱心である。その根っこの人のいい性質から「犯罪者やめろ」コールが後を絶たない。
なお表の顔はベンチャー企業の社長。IT企業ではあり自分でも開発したもので特許を取ったりしているが、組み込み系の開発なのでつまりハッカーとしての活動は単なる趣味。

■蛇足
秘匿受け取ったあたりから「表の顔で社長やりたい!」って言ってた。どうした?
『無名夜行』のエンジニアの並行存在。こっちは鏑木よりかなり近しさがある。

#TRPG

遊び

いろんな遊びをしたい気持ちはあれど、今ろくにFF14もできてない状況を考えてみるとたぶん新しい遊びに着手するのはもうちょい考えた方がいいのかも……!
とりあえずいっぱいインク買ったからしばらくはオフラインお絵描きとかを楽しめるとよいかなと思う~。

いま

鏑木 健太(かぶらき・けんた)

20241019201512-aonami.png畳む

「俺だって取り乱すことはあります~取り乱しまくりですぅ~」
「無駄に堂々と立ってることだけが俺の取り柄だ」
「待たせたな」「帰ろう」

40歳、男性、身長186cm
初出はCoC6版『庭師は何を口遊む』HO1。
警視庁特殊犯罪捜査零課チーフ。
日本人離れした色彩に、すらりとした体躯と抜群の美貌を誇るが、口と態度と足癖の悪い男。服装のセンスもなんか変。
外向きには刺々しく威圧的なキャラクターを演じるが、身内と認めた相手には剽軽でやや幼稚な本性を見せる。
態度こそ悪いが警察官・刑事としては極めて真っ当。情に厚いものの、捜査の上では一旦感情を横において物事をフラットな視点で見るタイプ。本人の中で「警察官という立場上の表明」と「自身の考え、思い」はかなり明確に切り分けられている。
クールなインテリ風の見た目で勘違いされやすいが、「自分がなりたいと望んだ警察官になる」ために不器用な努力を重ねて今に至る、泥臭いタイプの刑事。
他のメンバーのような突出した特技もなく、能力はぱっとしないが、その分零課の顔として矢面に立ったり、メンバーが自由に動けるよう面倒事を引き受けたりするのが仕事。当人曰く「堂々と胸を張って立ってるだけが取り柄」。
少年期のトラウマにより人に触れることが極めて困難で、満員電車などの人との接触が避けられない場所が鬼門。
また「見た目で判断される」ことに辟易しており、そのような扱いを受けると対応が塩になるが、その一方で己が他者を見た目や生来の特性で判じることのないよう心がけている。

■ネタバレ
>>2140

■蛇足
なんかキャラシ作ってたらAPPとSIZ高くなったので盛大に残念な美人をやっている。残念な美人なら任せろ。
一応『無名夜行』のドクターと同姓同名よく似たお顔の並行存在だけど性格含めて完全に別人。ただ根っこが素直で天然なのは変わんないかも……。

#TRPG

遊び