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幸福偏執雑記帳
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以降更新はindexで行います

No.602

『ベイジルタウンの女神』(2020)
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

※2021年4月15日の記録

ケムリ研究室 no.1 『ベイジルタウンの女神』
https://derashinera.jp/activity/basiltow...


インプットをしよう! という気持ちになっている昨今ですが、今回は舞台『ベイジルタウンの女神』(2020)を観る機会を与えていただきました。ありがたいことです……。コロナの環境下において、公演できるかどうかどうかぎりぎりの状態で上演された劇だそうで、何かそれだけですごいしみじみしちゃうものがありますね……。

あらすじとしては、世間知らずのお嬢様である女社長さんが、スラム街『ベイジルタウン』の再開発を巡ってどたばたするコメディものなんですけど、とにかくめちゃめちゃかわいいお話! ですね!

演出がとにかくかわいい……プロジェクションマッピングでのアニメーションと舞台上の人たちの演技のかみ合わせがとってもかわいいんですよ……たまんないですね……。シーン同士のつなぎもとてもよくて~! 演出眺めてるだけでも楽しい気持ちになりますね。

そして主人公のマーガレットがまあ世間知らずもいいところでずれっずれの発言をしまくるので腹を抱えて笑ってしまうんだけど、彼女の周りを取り巻くひとたちもやっぱり一癖も二癖もあって、やり取りのテンポのよさが本当にすごい。笑いのツボを心得ているというもの……、本当に笑った。演者さんたちの表情もめちゃくちゃいいんですよ~!

ストーリーもすごく安心して見ていられるというか、これなら絶対に大丈夫! っていう気持ちになれるというか。もちろんハラハラするシーンもあるにはあるんですけど、何か見ているうちにこの人たちなら絶対に何とかしてくれるはず! っていう信頼感が生まれてくるんですよね。そういうの、あると思います。あるある。そのくらい気持ちの良い展開なのでこれは万人におすすめできるな~というのもわかる……。

ちょっとした台詞が後半に至るまでの伏線だったり、登場してもいないキャラクターが謎の存在感を発揮してたり、ついにやっとしてしまうシーンがてんこもりで最後までにこにこしながら見ることができました。

3時間ちょいというそれなりの長尺だったんですけど全く長さを感じない! かわいくてコミカルで見ててすかっとするおはなし、とってもよかったです。好きになっちゃうよこんなの~!畳む

舞台