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幸福偏執雑記帳
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以降更新はindexで行います

2022年6月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

Twitter300字SS「窓」
第五十九回「窓」2019年11月2日

 天井近くに開いたちいさな窓から覗くのは、昨日と同じ鈍色の天蓋だ。その前も、そして明日も同じであろうそこから、しとしと雨が降り続いている。
『雨の塔』。
 ここは女王から見放された地。草木どころか苔すらも生えることなく、雨ばかりが降り注ぐ不毛の丘の上に建てられた監獄塔。
 そうして自分の居場所を思い出して、自分が誰かを思い出そうとするけれど、どうしても散り散りの……、それこそ目に映る窓くらいに切り取られた断片的な風景しか思い出せないでいる。
 そうして手のひらから雨のように零れ落ちゆく記憶を求めて、何度も、何度でも、ちいさな窓から過去を見据える。私が監獄にいる理由。私が何者であったかだけは、忘れないために。

『レイニータワーの過去視』

#[Twitter300字SS]

300字SS

Twitter300字SS「水」
第五十四回「水」2019年6月1日

 海に行ったからといって、特別な目的があったわけでもない。
 四月はじめの海は冷たくて海水浴なんてできようもなかったし、当然綺麗な水着姿のおねーちゃんもいなくて、俺も小夜も心底がっかりしたものだった。
 わかってはいたんだが、がっかりするものはするのである。
 とはいえ、俺が提案したシーグラス集めは弟分のお気に召したようで、俺が「帰るぞ」と声をかけるまで一心不乱に色も形もばらばらの硝子を手のひらに収めていた。
 今まで海を知らなかったガキは、今、海の記憶を水を注いだ瓶の中に閉じ込めて記録する。
 ……ひとつずつ、ひとつずつ。ゆっくりでいい。
 失われた時間を、少しずつ取り戻してほしいと、兄貴分である俺は心から願う。

『瓶詰めの海』

 

 清浄な水は地下迷宮『獣のはらわた』では貴重だ。
 そして、それを判別する「能力」が自らに備わったということに関しては、『ヤドリギ』の肉体に寄生――正しくは「共生」している名も無き蔦に感謝している。
 燃え盛る炎の中で名も肩書きも失い、不自由な体の異形と化した己がここで生きていくためには、せめて、地上を追われ苦しい生活を強いられている『はらわた』の住人の「役に立つ」必要があった。それがかろうじて自分自身を「人」たらしめる方法であると信じて。
 右肩から生えた蔦を地底湖にそっと浸す。
 そこには鉱物由来の毒が混ざっていることを人外の感覚で確かめて、次の水場へ。
 自分ではない誰かのための、『ヤドリギ』の彷徨は、続く。

『水を求めて』

202206020958121-aonami.jpg

20220602095812-aonami.jpg 畳む


#[Twitter300字SS]

300字SS

壊・世界秩序用の外見設定作った~(仕事をぼんやりやりながら横で進めている)
あとは300字SSをやればひとまず今日やりたかったことは……終わる……はず!
頑張るぞ~!!

時間に余裕があればTALTOに自作シナリオ移行していきたい。
あとnoteの記載をちょっとずつこっちに移す作業をやりたい~な!

作業

500文字くらいの文章、なんとか書けた~!
日が変わってしまったけど、終わったからよしとする。
300字ssは明日(今日)の夜にちょっとでも着手できればいいな~。
あと壊・世界秩序のキャラクター外見設定早く書かないとな……。
やりたいことは色々あるので、着実にこなしていけるといい。

あ、あと枳名義の本はさくっとpictSPACEに移動したぜ!
Trifoliate.出張所
https://pictspace.net/trifoliate

架空ストアさんは、取り扱いがオリジナル作品専門なのだ。
なので、枳の本は自家通販で何とかするのがよい……ということ……!

あとTRPGシナリオをゆるやかにTALTOに移行していきたいところ。
こんな感じで見られることがわかった。
枳はどり - TALTO
https://talto.cc/users/9wSglyF69rZiXrlHG...

作業

か、架空ストアさんの梱包をやって力尽きた!!!
今日梱包する予定なかったのに、何かデータ入力開始したら自然と体が動いてて……。
めちゃめちゃ時間かかったけど、でも終わったからよかったなあ!
書く予定だったもの何も書いてないけど……今からもうちょっと粘るかなあ……。

作業

今日帰ってからやりたいこと書いとこう。

・土曜日の300字ssを書く
・500字くらいでなんか書く
・架空ストアさんにデータ登録
・壊・世界秩序用の外見設定作る

このくらいまでは……やりたい!

あと、noteに書いてた演劇見た記録とか、300字ssとかはこっちに移動したいな~。
あと過去のべるばーをカクヨムに追加したりとか……。
折を見てちょこちょこ作業していきたいところ。

作業

2022年5月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

とりあえずざっくりと計画を立てよう……。

6月
・どこかにスパルタ検討会
・スパルタ原稿
・文披31題フライングで書き始めたい
・卓があるためあまり進められない気はする

7月
・文披31題
・スパルタ原稿(ピリオドは打つ)
・どこかにスパルタ検討会

8月
・文披31題推敲、追加の話を書く
・『無名夜行 三十一夜』(仮)入稿(初旬)
・ペーパー向け無名夜行本編
・スパルタ原稿〆切

9月
・コミティア(4日予定)
・炉辺談話の話を書く
・ペーパーウェル向け原稿着手

10月
・『無名夜行 炉辺談話』入稿
・ペーパー向け無名夜行本編(3話)
・ペーパーウェル09

11月
・紙本祭
・文フリ東京
・コミティア

やりたいこと
・敷き布新調する
・架空ストアさんに追納
・TRPGシナリオ、TALTOにも載せたい

作業

今日は気持ち悪いため早々に帰るぜ帰るぜ!
明日以降は少しずつでもおはなし書く感じに持って行けたらいいな~……。
無名夜行の現実サイドの話詰めてる場合ではなく、異界のこと考えなきゃなんだよな! がんばるぞ~!

いま

X、ノイマンソラリス説を提唱して自分の中で俄然盛り上がってしまった。
いや、だって、こう……意識で全てを制御するタイプの人だから確実にノイマンだし、その上でソラリスで心身にブーストかけてきそうじゃんあのおっさん……。マッチョなのは単純に生身の人間の範囲だと思うため、異能となり得るのはどちらかというと頭の働きの方だと思ってるあざらしがいる。
何がいいって、あのツラ(虚空を指さす)でノイマンソラリスだってところ。
(参考までについったーの記述抜粋:40代前半(ただし老け顔のため50前後に見える)、身長160cm台後半、普段はだぼっとした服着てるからわかりづらいけど脱ぐと筋肉質。白髪の多い黒髪、髪の長さは五分刈りが基本でその後しばらく放置し機会が来たらまた刈る感じ。髭も週一くらいのペースで剃るため伸びてたり伸びてなかったりする)
どう考えたってソラリスってツラじゃないでしょあんた!? ソラリスのひとたちに謝れ!!

>ソラリスの能力使えば暴力に頼らずとももっとスマートに毒殺とかできるでは? と問われ、「やればできますけど……、毒殺、好きじゃないので……」ってぽつぽつ言うXはかわいい。(架空のオーヴァード殺人鬼の話で盛り上がるあざらし)

>Xはジャームじゃなくてオーヴァードなんだけど(だから話は通じるしロイスだって結べる)、それはそれとして殺人鬼をやってるんだろな……。

>Xがノイマンソラリスである問題点は、ソラリスにより恵まれた社会が飾りになるところですね。(☆対人能力ゼロのおっさん――!!)

>普段あんまりオーヴァード仕草をしないため、ソラリス仕草を求められておろおろするノイマンソラリスのX見たいな……。X、オーヴァードとしての検査受けるまで、ノイマンの素振りは見せてもソラリスであるとは自他共に認識してなかったタイプだと思うため。(あくまで自分で完結するソラリス……)

>なんかX、ソラリスとしては不器用そうで、自分に脳内麻薬を適用するのはできるけど、生成した薬品を体外に放出するのが苦手だから、癒しの水とかヨモツヘグリとか求められたときに「リザレクトするからいっか~」ってノリでカジュアルに手首噛み切ったりしそう(相手はめちゃめちゃ嫌な気分になる)

>「薬品……体液にしか、生成できなくて……これが、一番、手っ取り早いかと思いまして……」「いちいちそこまでされるならキスの方がマシって気分になるわね……」

>でもX、あのツラ(虚空を指さす)でソラリスなのほんとに嫌じゃない??? 自分は嫌なのでそうであってほしい(歪んだラブ)。ソラリスのイージーエフェクトことごとく使えなさそうで笑っちゃった。麗しの容貌? 竹馬の友? 知らない子ですね……。

>ノイマンのイージーエフェクトの代謝制御、プロファイリングあたりは持ってそうだな……。使いこなせてるかどうかは別として、持つだけ持ってはいそう。

>脳の働きを意識的に制御しつつ脳内麻薬で自己ブーストしてそう、というイメージにがっちり準拠したシンドローム選択なんですけど、ノイマンとかソラリス(特に後者)のパブリックイメージにそぐわないツラなのがXのいいところだと信じています。

あざらし、Xのことなんだとおもってるんだ?

#無名夜行

創作

Xの性質って理性で制御されてる部分と、直感に依存する部分があるな~と感じる。
性格的な部分はかなり理性で抑え込んだ状態で出力してるけど、能力的な部分は直感に頼ってる部分も結構多い感じするよね。
言語化できないけど何となくヤバさを察知して背筋が粟立つ、みたいなタイプの直感。
いざってときの危機回避能力、明確にはされていないはずの法則や禁忌を見抜く能力、そういうの。
そして、自分でもその直感を結構素朴に信じて、挙動をチューニングしている節がある。
それは特にルール無用の『異界』への潜航にめちゃめちゃ役立ってるわけだけど、多分捕まる前からその能力を活かしてやってきてたんだろな……。
ついでに、頭の中にいったんは直感から来る仮定を置いておいて、いざその認識が間違ってた時にはあっさりそれを捨てて正しい認識に置き換えることもできるところありそう。
自分の譲れない部分に関しては極めて頑固だけど、そういう、場面場面での思考はむしろ柔軟な方、というのがあいつの能力の本質かな~と思う。

なお、その直感が対人関係にはあんまり働いてくれないあたりがXの限界である。
対応をミスってはぼのぼのみたいな汗かいてるのが見えるんだよな……。ぴゅぴゅぴゅぴゅー。

あと、本当のカオスには弱いんだろうな……とも思う。
Xの能力は、あくまでルール無用に「見える」中にルールを見出す能力のため。

#無名夜行

創作