『異界』。ここではないいずこか、無数に存在し得るといわれる並行世界。未知の領域を探査すべく選ばれたのは、刑の執行を待つ死刑囚Xであった。目に見えない命綱だけを頼りに『異界』に飛び込んでいくXと、彼を観察する「私」の実験と対話の日々を綴る連作短編集。
それは闇のように
灯火の行列
降り、来たるもの
名探偵
上昇と落下
夕焼けに待つ
反射する回廊
月下のヒーロー
影絵と魔女